ネックレスお直し [メンテナンス]
ダイヤモンドの爪を見てみました [拡大]
各パーツが動く指輪 [メンテナンス]
ネックレス3種をお直し [修理]
デザインネックレスの糸が切れたので、仕立て直しにご持参くださいました。
K18パールネックレスは5センチのアジャスターを付けて今よりも長くします。
ロウ付けも必要な箇所が出てきますので何日かお預かりいたします。
WGネックレスは引き輪もプレートも無くなってしまっていますので新しくご用意して、これもアジャスターで5センチ長くして、40センチから45センチの間で自由に長さ調節ができるようにいたします。
タグ:アジャスター
ブローチをリングに [リフォーム]
サイズ直し2種 [サイズ直し]
ダイヤモンドチョーカーネックレス [メンテナンス]
ボーイング787とかですか? [デザイン]
2000度近くで溶かしつけ [制作]
板地金とタガネでつくりました [制作]
ハーフパール [拡大]
スターリングシルバーで [フルオーダー]
指輪を作った時の粉 [制作]
これは何かといいますと、指輪を制作した時に出た地金の粉です。
左はこの前に指輪を2本作った時の、右は先日1本作った時のです。
量の比較が出来るようにと10円玉と並べましたが、粉山の高さが分かりにくいので、あまり参考にならなかったでしょうか…。
作る品物のデザインによって、出る粉の量はまちまちなんですね。
どんな工具でどのような技術で作るかによっても違ってきます。
各工程のどの段階で写真に残すかによっても違ってきますけれど。
また、集塵機に吸い込まれてしまう分は写りませんし。
これが鋳造で量産すると、1本あたりの粉の量はもっと少なくなります。
板地金を鍛造するとほとんど粉にはなりません。
プラチナで作る時は棒や角線に加工しやすいですので、出来るだけ粉にしないように努めますし。
ろくろを回して削れば螺旋状の切り屑となって残ります。
まぁ、このような量の粉が出ることもある、という参考になれば…、ということで。
ラインの入ったオリジナルチタンマリッジリング [フルオーダー]
お誕生記念のチタンペンダントにアメジスト [石留]
満二歳になられたので、誕生石をひとつ増やすご注文を頂きました。
昨年、純チタンに干支を手彫りして、アメジストを1個入れていました。
今年は、一番左の位置に入れて、来年は一番右の位置に入れる予定です。
お預かりしてからずいぶん日数が過ぎてしまいましたので、完成しました、のお電話をしましたがご不在でした。
留守電に、出来ました、の旨のメッセージを残そうとピー音を待っているところで店のドアが開いて、お二人お客様が入って来られました。
いらっしゃいませー、でピー音が鳴り、電話を切ってしまいましたが、留守電を再生されると、いらっしゃいませー、だけが録音されている状態のままになっていることに気がつきました。
どうしましょう…。
ダイヤモンドはどこへ? [サイズ直し]
指輪に並んで入っていたダイヤモンドが、2個無いんです。
指輪サイズを大きく直して、磨き仕上げも済ませ、乾燥している時に気がつきました。
という場合には、最終工程から戻って探しましょう。
乾燥、の風で吹き飛んだか?
水洗、の水で流れ去ったか?
洗浄、の振動で外れたか?
バフ、の摩擦で外れ飛んだか?
キサゲ、の振動で外れたか?
ヤスリ、の振動で外れ落ちたか?
酸洗い、の時に外れたか?
ロウ付け、の時に外れたか?
地金を隙間に挟む時に外れたか?
ノコ刃で切った時に外れたか?
初めから外れていたか?
各工程途中に何度も確認しつつ作業を進めますので、いつもダイヤがついていたことは確かです。
でも、超音波洗浄と水洗いの時はリング全体が濡れていますので、欠損部分がわかりにくいんです。
乾燥の風で吹き飛んだとすれば、床まで探さないとなりません。
水洗いの時に外れたとすれば、下水に流れ込んでしまったかもしれません。
超音波洗浄の時に外れたとすれば、洗浄槽の底に沈んでいます。
バフの布で掻き落とされたとすれば、集塵機に吸い込まれてしまっています。
一番可能性の高そうな超音波洗浄器から。
洗浄液を全部他の容器に移し替えて、容器の底を見てみます。
洗浄槽は、洗浄液の泡と底に溜まった真っ黒なバフ粉でなんだかよくわかりませんが、何度かそーっと水を入れ替えて目を凝らして底を見ると、ありました、2個、ダイヤモンド。直径1ミリほどです。
では、石留め作業に入ります。
………………………………
店頭のサービスで、超音波洗浄無料、というお店を見かけたことがありますが、サービス洗浄中に宝石が外れたらどう対処するのでしょう…?
付いていた石を外したのは、余計なお世話の無料超音波洗浄だから、無料で再石留め?
それとも、宝石が外れて無くなってしまう前に不良箇所を発見出来て良かったですね、と有料石留め?
不特定多数の通行人へ街頭でのそういうサービスをおこなうことは、私には理解不能なことでした……。
チタンリング出来ました [フルオーダー]
オパールの擦り合わせと爪倒し [石留]
右左とも隙間が無いように擦り合わせが出来て、右側の大きいのは真っすぐに立っていた爪を倒し終えたところの画像です。
拡大してみるとオパールの片側下部に色の違う部分があり、写真の光線具合も加味されて余計に茶色く見えています。
これは何かといいますと、別の鉱物が混じったほぼオパール成分の箇所です。
肉眼で見てもほとんど気づけませんが、これがあるということは天然宝石の証拠といえます。
すでに爪の形が作ってありますので、石留めはピンセット1本で行いました。
普通は石留めヤットコを使ったりしますが、今回は必要ありません。
ピンセットの背中部分だけで爪を倒します。
オパールは衝撃に弱いですので、ヤットコが直接石に触れたりタガネが当たったりしますと、ほぼ違いなく石が欠けます。
ですので、注意深くゴールドの爪を倒します。
爪は根元から倒し始めて、最後に先のほうを倒すようにします。
天地左右とも、地金がオパールに密着して、セーターやストッキングの生地が引っかからなければOKです。
あとは爪の形を整えて、リング全体をきれいに磨いて、洗浄して完成です。
超音波洗浄をする場合は、宝石部分は液に浸けないで、肩部分より下部だけにすればヒビが入る心配はなく大丈夫です。
手が滑って指輪を液中に落とし込むと怖いですけれど。そこは注意深く。
また、水洗い後の乾燥は、熱いドライヤーの風を当てるとオパールにヒビが入るかもしれません。
オパールは他の宝石に比べると含水率が高いです。
急ぐ時でも無理をしないで、タオルで一応の水分を吸い取って、あとは自然乾燥したほうが安全です。
K18を黒くしました [修理]
(つづき 2)
ふたつめのビックリ。
パーツ同士をロウ付けして作った手作り品でした。
肉眼で眺めながらなんとなく予想が出来てきてはいたのですが、この指輪枠はキャスト品ではありませんでした。
初見で、40年くらい前にデラックス枠と呼ばれていたタイプの指輪のように見えましたので、ロウ目がはっきり浮かんだ時には新鮮に驚きました。
K18イエローゴールドの本体とロウとは合金成分が異なりますので、トーチの炎を当てると酸化皮膜の色の変化となって違いがはっきりと分かります。
爪や透かしのパーツがひとつひとつ丁寧にロウ付けしてあります。
手作り品ならば作業時間がかなり長いので、加工作業をしている人はその間に余分な地金を削り落とすはずだけど、残しているということは必要な地金だったのだろうか…?
石留めを担当する人が、石座の他の地金を削ってここだけを残したのだろうか…?
宙に浮かせたように見える石留めをしたかったのだろうか…?
爪の下に残っていた地金は三角形をしていた、ということは、ノコ刃でそこだけを残したのだろうか…?
いや、デラ枠の透かしが邪魔をして、糸ノコが使えそうにはないし…。
ということで、頭の中に???が湧いたままですが、この後はオパールの石留め作業に入ります。
オパールの下にあったもの [修理]
ホワイトオパール 外しました [石留]
チタンにオパールを石留め [メンテナンス]
ブルートパーズの再接着 [修理]
ブルートパーズの穴に接着剤が詰まっていますので、直径0.6ミリ位のドリルで掻き取ります。
穴の直径自体は0.9〜1.0ミリ位ですが、ドリル刃を直接ブルートパーズに当ててしまうと、薄くなっている石の縁が欠けてしまったり、反対にドリルの刃が傷んだりしますので、穴より充分細い目の棒を入れてきれいに取り出します。
突き刺し金具のほうは0.5ミリの丸線をロウ付けしてありましたが、少し曲がっていますので真っすぐにします。
丸線をギザギザにつぶして引っかかりを作り、また先が広がることで抜けにくくなるよう加工します。
この辺は愛情マル秘テクニックです。
工具についていたかもしれない油などの成分を除去するために、アルコールで拭くか超音波洗浄をしてから、接着します。
突き刺し金具の棒よりも宝石の穴のほうが大きいので固まるまではかなりグラグラします。
接着剤をつけたまま机の上に放置してしまうと、曲がったまま固まってしまい、チェーンでぶら下げてみると明らかに歪んでいる状態に出来てしまいます。
そうならないように、バチカン金具から宝石の先までが同一垂線上に真っすぐに見える位置や角度を探し、接着剤が固まるまで手で持って、結果が最良になるバランスにします。
それぞれのパーツが正確に左右対称に形作ってあり、それぞれのロウ付け位置と角度が正確に作業されていないと真っすぐにはなりにくいデザインですが、これで接着作業は完了です。
透明石の場合は接着剤をたっぷり穴の奥まで詰めて空間部分を無くさないと、穴が目立ってしまったりすることがあります。
また掻き出したはずの古い接着剤が奥に少し残っていると、そこだけ白く見えてしまいますので注意深くきれいに掃除することが必要です。
完成しました。