こんつめ仕事の水曜日でした
4ミリ角の世界で0.01ミリと何時間も格闘しています。
ご来店のアポイントメントのお客様はお車に気をつけてお越しくださいませ。
また、ご住所などが記載されていないメールをくださいましたクライアント様は、お手数ですが指輪サイズなどの記載項目を増やされてから、再度ご連絡くださいませ。
今夜はこれにて撤収いたします。
形が丸くない指輪の時 [雑学]
クチバシが痒かったのかな…? [修理]
いつの間にかダイヤ外れ [拡大]
サイズ直しに指輪を預かって、順調にサイズを直して磨き仕上げをする前の確認してみると、ダイヤモンドが1個ありません。
探してみると、手元の加工プラチナの粉に混じってキラッと輝いて見つかりました。
リングを縮める時に地金が動いて隙間が出来て外れたんですね。
ルーペで確認してみると、使用中にすり減ったのかダイヤモンドを押さえる爪がありませんでした。
預かり品を超音波洗浄していると、勝手に振動で外れてしまって洗浄槽の底に沈んでいるケースが時々あります。
作業が簡単な場合は無料サービスで勝手にきれいに石留めしていますが、特別な技術が要る場合や時間がかかるものの時は、写真を撮って状態をクライアント様に先にお知らせしています。
店頭でジュエリー超音波洗浄サービスをする時は、メレダイヤが外れると困りますね。
5分程度のクイックサービスのはずなのに、30分も1時間もかかってしまったり、費用が必要になったり、数日のお預かりになったり…。
でも、外出先で知らないうちにダイヤモンドが外れて完全に紛失してしまうより、石留めの緩みが発見出来たり、しっかり留め直したりできるから、メリット大かな?!
ダイヤモンドを嵌め込んで爪を作って石留め終了。
あとは研磨仕上げなどに進みます。
オールノットのネックレス [修理]
アンティーク硝子ネックレス [加工]
「コンニチワー」
と大きな声がするので奥から出てみると、笑顔の男性。
アメリカ人のお客様です。
色とりどりの古いガラスビーズを出されて
「これでネックレスが作りたい」とのご希望ですので、その場で手作りしてもらえるように引き輪金具などのパーツをお出ししました。
ガラスのビーズはずっと昔にかなりの金額でお買い求めになられていたお気に入りのもので、ご自分で配色を考えられてワイヤーに通されました。
8割がた意思の疎通ができていると思えますが、1割くらいは完全に「?」のような瞬間もありました。
でも順調に制作が進みます。
黒革の紐の端のまとめ方は自分よりプロのほうが手が出来ているから、と言われて途中で制作を交代することになりました。
金色ボールの穴を大きくくり抜いたり、金線をねじったりして、合計2時間ほどかかってきれいに出来上がりました。
完ぺき!! ベリーグッド!!
と、拍手され、すぐに首に着けられて、満足なお顔で帰られました。
完成品の写真を撮るチャンスがありませんでしたが、楽しいお昼時でした。
昔の痕跡 [サイズ直し]
プラチナリングのサイズを3ゲージ大きくする依頼をいただいたので、糸ノコでカットする前にいつものように炎を当てて以前のサイズ直し痕があるかどうかの確認をしました。
3か所にロウ目がありました。
1か所のロウ目を切断して、そこに3ゲージアップ分の地金を足すと、今度は3つの地金をはさんでロウ目が4か所できることになります。
それはいくらなんでもダメでしょ、ということで、今挟んである4ミリ長ほどの地金をカットして取り去ってしまい、間に新しく7ミリ長ほどの地金を挟んでサイズを大きくする作業をします。
じつは、古いロウ目を残してさらに横に新地金を足した時は、以前に低融点のロウを使ってロウ付けしてあった場合にとてもひどい目に合うことになります。
今回の昇温で古い短いサイズ直し地金がバラバラになって変な位置に動いて固まってしまったりします。
きれいに削り直したり、改めて地金を用意したり、数倍の手間がかかることになります。
ですから、3ゲージ分のサイズ直しをするのではなく、実際は初めから7ゲージ分のサイズ直しをします。
そのほうがきれいで楽なのです。
ロウ目が2か所になって、サイズも大きくなって、磨いて、ロジウム仕上げをして、出来上がりました。
プラチナネックレス [修理]
祝!御結婚 オリジナルチタンマリッジリング [マリッジ]
片方とれたペンダント先 [修理]
ホックがカンタン [メンテナンス]
浮いた感じのダイヤリング [石留]
依頼があれば喜んで [修理]
ローズクォーツのネックレス [メンテナンス]
ワイヤー仕立てのローズクォーツネックレス。
クラスプを着けやすいものに交換します。
ワイヤーがまだ切れてしまっていないので、そのまま、まず超音波洗浄。
長く使っていたネックレスは、ビニールコーティングが硬くなりひび割れて、ワイヤーは汗で黒く錆びています。
穴の中にこびりついていた汚れや汗が落ちてきれいになりました。
この画像は真水で超音波洗浄しているところです。
洗浄液を完全に除去するために水を新しくして2回超音波すすぎをしています。
誰もがそういう風にしているかどうかはしりませんが、汚れ落としの超音波洗浄と、その後に洗浄液落としの超音波洗浄を必ずします。そのあと普通の水洗いをします。
乾燥してしまった洗浄液がネックレスの穴の中に残っていたりすると、汗でふやけて首周りに流れてくるかもしれません。それは気持ち悪いですよね。
人への気配りはあまり上手でなくても、ジュエリーに気配りすることは得意なんです。
マザーパールブローチ [メンテナンス]
ずーっと昔、ブランドもののブローチが壊れて修理に持ち込まれたことがあります。
見ると、接着剤が劣化して金具が外れただけ。
接着剤をしっかり付けて、固定できたものを納品しました。
お客様の一言。
接着剤がはみ出てるのね。
接着面積を広くしようと思いましたのできれいにはみ出させました。
それで終わったことでしたが、帰られる後ろ姿から、接着剤が見えない状態にしてもらって、どのように固定されているかが分からないようにして欲しかった、という心の声が聞こえたような気がしました。
見映え最重視ということでした。
それ以来、接着剤ワークにはかなり気を使っています。
固定接着、充填接着、化粧接着、と、いつも3回接着剤をつけます。
瞬間接着剤を一滴1秒で付けて終わり、というわけではなく、品物のクリーニングをまず済ませてから三段階の接着作業に入りますので、いつもかなり時間がかかります。
基本は接着剤が縁から見えないことですが、必要な場合ははみ出させています。
接着ワークの最終仕上げには気を配っています。
このブローチは隙間の無いように見えるマザーパールの接着がポイントです。
そろそろ指が疲労 [フルオーダー]
ぶどうモチーフのブローチ [メンテナンス]
プラチナ線を作って [ジュエリー]
パールネックレス寸法お直し [メンテナンス]
空中に浮いた感じのダイヤモンド [サイズ直し]
とても可愛らしい指輪 [サイズ直し]
南洋パールブローチの軸を [ロウ付け]
オリジナルチタンデザインリングを [フルオーダー]
ネックレスの金具交換はいい方法です [雑学]
薄い場合も扇形 [サイズ直し]
グリーンの丸珠ネックレス [修理]
厚いものほど扇形 [サイズ直し]
本日は、接客と明日納品の指輪サイズ直しなどをして一日が終わりました。
厚みのあるリングは、糸ノコでカットした時はノコ刃跡は並行ですが、サイズを大きく広げると扇形になります。
上手く撮れていなくて扇形になった画像がありませんが、扇形では間にはさむ地金が固定しにくいので、ヤスリで削って平行にします。
そこに、平行な接合面に削った地金をはさむと、空中でロウ付けしても地金が落ちない、ということで作業がはかどります。
仮着してもいいのですが、慣れたほうで進めます。
ロウ付けがきれいに出来ると、あとはヤスリ、キサゲ、ヘラ、バフ、超音波洗浄、必要な場合はロジウムメッキ、などの工程を経て検品、完了です。
( メールありがとうございます。お見積もり、もう少しお待ちください。)