自然に口の開いたプラチナ指輪 [修理]
自然に切れた、という指輪です。
地金は手作りらしく、とても硬いです。
金鎚で叩いて形作ったり、ローラーで延ばして細くしたり、鍛造圧延の工程を経ていますのでプラチナ地金が練られています。
バネ性もあります。
接合面を見ると、色ムラが分かります。
半溶かしの状態であったか、あるいは長年の使用でロウ成分が枯れてしまったか…。
いずれにしても、内側から外側へ開きたいという力が絶えずかかっていたようです。
芯金に通して木槌で叩き伸ばしたままの腕だったのかもしれません。
口が開いた部分を閉じるお直しは出来ますが、上部を細工しているロウも枯れてきているようで、拡大して詳細に見るとそれが分かります。
でも、修理するとまだまだかなりの期間楽しめそうです。