パライバトルマリンとダイヤモンドのリング [メンテナンス]
ルースのスターサファイアをリングに [本日の1枚]
赤珊瑚をペンダントに [制作]
デリケートなエメラルド [サイズ直し]
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プラチナのエメラルドリングのサイズを大きくするご依頼を頂いていました。
エメラルドは種々の石の中でも一番デリケートな宝石で、衝撃にとても敏感です。
ノコ刃で1か所をカットして指輪サイズを大きく広げる時に、エメラルドに力が加わってしまうとどこかが欠けたりヒビが入ったりします。
ヤスリで余分地金を削る時に、ガリガリと音を立てたりして振動を抑えないで作業すると、元々中にあったヒビが大きく広がったりします。
ヘラ加工では回転工具の使用は御法度で、棒ヘラ加工を選びます。
磨き仕上げ工程では、エメラルド自体を布で擦り上げることは避けます。
超音波洗浄器を使う時も、振動中の洗浄液中に宝石を漬けることはしません。
お預かり品のメンテナンスは、特に気を遣って各工程を進めます。
ピカピカに磨き上げました。
2カラットアップのエメラルドのリング加工が完了いたしました。
プラチナのエメラルドリングのサイズを大きくするご依頼を頂いていました。
エメラルドは種々の石の中でも一番デリケートな宝石で、衝撃にとても敏感です。
ノコ刃で1か所をカットして指輪サイズを大きく広げる時に、エメラルドに力が加わってしまうとどこかが欠けたりヒビが入ったりします。
ヤスリで余分地金を削る時に、ガリガリと音を立てたりして振動を抑えないで作業すると、元々中にあったヒビが大きく広がったりします。
ヘラ加工では回転工具の使用は御法度で、棒ヘラ加工を選びます。
磨き仕上げ工程では、エメラルド自体を布で擦り上げることは避けます。
超音波洗浄器を使う時も、振動中の洗浄液中に宝石を漬けることはしません。
お預かり品のメンテナンスは、特に気を遣って各工程を進めます。
ピカピカに磨き上げました。
2カラットアップのエメラルドのリング加工が完了いたしました。
普通は見ることのできない場所 [拡大]
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指輪の切断面。
厚さ2ミリくらいまでのリングにはまず無いと思いますが、それ以上の厚さがある所には地金の中心部に空洞がある場合があります。
手作りの鍛金技法で制作した指輪にはこのような空洞は存在しません。
中心の空間は、分厚いものを鋳造したときにまれに出来ることがあるのです。
融けて鋳型に流れ込んだ金属が初めに固まるのは、金属よりも低い温度である鋳型に接している製品の表面になるところから。
微妙なタイミングで後から固まる中心側の金属は、冷えることで体積を縮ませながら中心部に空洞を作っていきます。
この空洞を作らないようにするには、湯道の位置や太さを工夫したり、湯や鋳型の温度を調節したりして対応します。