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線径0.5ミリ 内径1.5ミリ 丸カンのロウ付けしました [拡大]

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WGの丸カンをロウ付けして開いていた口を閉じました。

プレート側の丸カンは少し黒っぽく酸化しましたが、上手くロウ付け出来て、引き輪側の丸カンもきれいにロウ付け出来ました。

トーチでロウ付けする場合に地金が黒くなることを防ぐには、まえもって酸化防止液につけて準備する方法もあります。
完璧ではありませんが、酸化することをやや軽減できます。

引き輪側は特に注意が必要で、丸カン以外に炎を当ててパーツを高温にしてしまうと、中のバネがなまって使い物にならなくなります。
そうなるとパーツを新品に交換することしか対処方法がありませんので、ロウ付けしたことが無意味になります。
引き輪の中に仕込まれているバネに熱が回らないようにするには、丸カンだけに炎を当てて、短時間で作業を済ませることが大切です。

プラチナならば安心できるのですが、素材はホワイトゴールドですので、ロウ付け時に温度が上がりすぎると丸カン本体が溶けます。
イエローゴールドやホワイトゴールドの時は、注意力と技術が要ります。

炎を細く絞って高温で短時間に作業しますが、毎回0.3秒単位で勝負をしているような感じです。
伝導してくる熱は引き輪に達する手前でピンセットに逃がします。

上手くできました。

チェーンや丸カンのロウ付け時にロウがうまく流れない場合は、ロウ付け箇所が汚れていることが多いですので、手間でも先に一度超音波洗浄をしておくと、きれいにロウ付け出来るはずです。

レーザーで丸カンを溶かしつけると、引き輪のバネへの影響の心配も要りませんが、時々あるケースでは、突起が出来ていて首にチクチクしたり、丸カンの中心部まで溶けきっていなくてまた口を開いてしまったり、ということでロウ付けに出されてくることがあります。

上の画像はロウ付けしたところで、下の画像は軽く磨いたところです。
このあと、仕上げ研磨をして、洗浄して、脱脂、ロジウムメッキをします。




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