K18を黒くしました [修理]
(つづき 2)
ふたつめのビックリ。
パーツ同士をロウ付けして作った手作り品でした。
肉眼で眺めながらなんとなく予想が出来てきてはいたのですが、この指輪枠はキャスト品ではありませんでした。
初見で、40年くらい前にデラックス枠と呼ばれていたタイプの指輪のように見えましたので、ロウ目がはっきり浮かんだ時には新鮮に驚きました。
K18イエローゴールドの本体とロウとは合金成分が異なりますので、トーチの炎を当てると酸化皮膜の色の変化となって違いがはっきりと分かります。
爪や透かしのパーツがひとつひとつ丁寧にロウ付けしてあります。
手作り品ならば作業時間がかなり長いので、加工作業をしている人はその間に余分な地金を削り落とすはずだけど、残しているということは必要な地金だったのだろうか…?
石留めを担当する人が、石座の他の地金を削ってここだけを残したのだろうか…?
宙に浮かせたように見える石留めをしたかったのだろうか…?
爪の下に残っていた地金は三角形をしていた、ということは、ノコ刃でそこだけを残したのだろうか…?
いや、デラ枠の透かしが邪魔をして、糸ノコが使えそうにはないし…。
ということで、頭の中に???が湧いたままですが、この後はオパールの石留め作業に入ります。