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ダイヤモンドはどこへ? [サイズ直し]

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指輪に並んで入っていたダイヤモンドが、2個無いんです。

指輪サイズを大きく直して、磨き仕上げも済ませ、乾燥している時に気がつきました。

という場合には、最終工程から戻って探しましょう。

乾燥、の風で吹き飛んだか?
水洗、の水で流れ去ったか?
洗浄、の振動で外れたか?
バフ、の摩擦で外れ飛んだか?
キサゲ、の振動で外れたか?
ヤスリ、の振動で外れ落ちたか?
酸洗い、の時に外れたか?
ロウ付け、の時に外れたか?
地金を隙間に挟む時に外れたか?
ノコ刃で切った時に外れたか?
初めから外れていたか?

各工程途中に何度も確認しつつ作業を進めますので、いつもダイヤがついていたことは確かです。

でも、超音波洗浄と水洗いの時はリング全体が濡れていますので、欠損部分がわかりにくいんです。

乾燥の風で吹き飛んだとすれば、床まで探さないとなりません。
水洗いの時に外れたとすれば、下水に流れ込んでしまったかもしれません。
超音波洗浄の時に外れたとすれば、洗浄槽の底に沈んでいます。
バフの布で掻き落とされたとすれば、集塵機に吸い込まれてしまっています。

一番可能性の高そうな超音波洗浄器から。
洗浄液を全部他の容器に移し替えて、容器の底を見てみます。
洗浄槽は、洗浄液の泡と底に溜まった真っ黒なバフ粉でなんだかよくわかりませんが、何度かそーっと水を入れ替えて目を凝らして底を見ると、ありました、2個、ダイヤモンド。直径1ミリほどです。

では、石留め作業に入ります。

………………………………

店頭のサービスで、超音波洗浄無料、というお店を見かけたことがありますが、サービス洗浄中に宝石が外れたらどう対処するのでしょう…?

付いていた石を外したのは、余計なお世話の無料超音波洗浄だから、無料で再石留め?
それとも、宝石が外れて無くなってしまう前に不良箇所を発見出来て良かったですね、と有料石留め?

不特定多数の通行人へ街頭でのそういうサービスをおこなうことは、私には理解不能なことでした……。



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