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酸素は黒い容器 [雑学]

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作業時にはK18YGの方が硬いと感じますが、プラチナの方が硬い金属と言う人もあります。

硬さと粘り強さが混同されていたり、曲げる時や彫る時の感触が感覚的な硬さとして表現される場合もあって、その時に話している内容が人によってずれていることも多く、面白い場面に出合うこともあります。

ルテニウムを混ぜたプラチナよりも純チタンのほうが硬いですし、純チタンよりもバナジウムなどを混ぜたチタン合金の方が硬いです。
純チタンにも種類があって、それぞれにまた硬さが違いますから面白いですね。

硬い方が品物として良いものかというと、今度は硬過ぎて手作業では加工出来なかったり、研磨が難しかったり、脆かったり、磨耗しやすかったり…。
より完璧に近づけるために用途によって使い分けるんですね。

20年以上チタンリングを創作していますが、金属素材の自然な光沢に価値を置いていることに変化はありません。金属に色をつけることにはまだ違和感があり、カラフルなリングには喪失感や絶望感や滑稽感が湧きます。個人の感覚ですので変えようがなく、ナチュラルな自然色のみを選択し他は諦めています。

モリブデンなどとの合金の酸素ボンベはとても硬く、容器を叩くとカンカンと非常に固いことが分かる金属音がします。酸素ボンベは黒く塗ってあって、プロパンガス容器はグレーに塗ってあります。

工業用の工具を扱う人はチタン素材を柔らかいと思うでしょうし、プラチナでジュエリーを作っている人はチタンをとても硬いと感じます。チタン切削工具は硬いです。
立場や仕事や経験が違うと、いろいろなことで感じかたも違うのですね。



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