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昔の痕跡 [サイズ直し]

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プラチナリングのサイズを3ゲージ大きくする依頼をいただいたので、糸ノコでカットする前にいつものように炎を当てて以前のサイズ直し痕があるかどうかの確認をしました。

3か所にロウ目がありました。

1か所のロウ目を切断して、そこに3ゲージアップ分の地金を足すと、今度は3つの地金をはさんでロウ目が4か所できることになります。
それはいくらなんでもダメでしょ、ということで、今挟んである4ミリ長ほどの地金をカットして取り去ってしまい、間に新しく7ミリ長ほどの地金を挟んでサイズを大きくする作業をします。

じつは、古いロウ目を残してさらに横に新地金を足した時は、以前に低融点のロウを使ってロウ付けしてあった場合にとてもひどい目に合うことになります。
今回の昇温で古い短いサイズ直し地金がバラバラになって変な位置に動いて固まってしまったりします。
きれいに削り直したり、改めて地金を用意したり、数倍の手間がかかることになります。
ですから、3ゲージ分のサイズ直しをするのではなく、実際は初めから7ゲージ分のサイズ直しをします。
そのほうがきれいで楽なのです。

ロウ目が2か所になって、サイズも大きくなって、磨いて、ロジウム仕上げをして、出来上がりました。





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