はっきりと分かるロウ目 [拡大]
サイズ直しにお預かりしたプラチナリングです。
ロウ付けした箇所がはっきりと見えるほどに黒くなっていました。
大気汚染がひどい環境ならば割と早い目に混ぜ物の卑金属が錆びてこのようになるかもしれませんが、なにか薬品が付いたのかもしれません。
サイズ直しの依頼ではない時にこれをきれいに見えるようにするには、酸処理してからバフで磨きあげるか、黒いロウ目にノコ刃を一度通してから錆びないロウを選んで再度ロウ付けするか、ロジウムメッキを施して表面全体の色をプラチナ色にする、などの選択肢があります。
この品はサイズ直しをする時に黒いロウ目を取り去ります。
また、よく見ると、バフ仕上げがされていなくて、ヘラ仕上げでフィニッシュしています。
昔に作られた古い指輪ではよく見かけましたが、最近では珍しいです。
でも、純金指輪には今でもヘラ仕上げを最終工程とすることがあります。