プラチナリングのサイズ大きく [サイズ直し]
お預かりしたプラチナのリング下部に一か所黄色っぽいところがありました。
ここが昔にロウ付けされたところで、プラチナ以外の成分を配合して融点を低くしたロウが、使用中の汗などで錆びて変色しているのです。
他にもロウ目があるかなとトーチの炎で軽く炙ってみると、もう1本線が見えてきました。今度はロウに混ざっていた卑金属が酸化して黒くなりました。
2ゲージあまり大きくする予定でしたが、すでに4ゲージほど大きくなっているところにそのまま地金を足すとロウ目が3か所になりますので、そういうことを避けます。
2か所のロウ目にノコ刃を入れて真ん中の地金をカットしてしまいます。
その後、改めて6ゲージあまり大きくなる分のプラチナ地金を作って、挟んで、ロウ付けします。
これで丈夫になります。
サイズが予定通りに出来ますと、ヤスリでなだらかに削って形を整えて、キサゲ、ヘラ、バフの工程に進みます。
もともとの指輪本体の幅や厚さを変えないで作業するところが腕の見せ所でもあります。