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プラチナ豆 できました [ロウ付け]

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この前の、豆形をしたプラチナネックレスのロウ付け修理をしました。

よく見てみると、すでに一度修理がしてあったようで、Aのようにロウが残っていました。

もうひとつの豆形の中に落ち込んでいるパーツを探り出してみると、a.b.cの3種類が顔をのぞかせました。

Aとaの黄色丸の部分がロウ付けしてあったようで、aに少し溶けたロウが残っていました。
Aにはaパーツの跡形が残っていることが見て取れますので、ロウ付けは合金になるまでは進まないで、半溶かしのロウで軽くくっついていただけのようです。
力のかかる場所ですので、使用中に外れてしまうことになったようです。

他のパーツはCのように幅が広い所でくっついていますので、ロウ付けはもともとの位置のbの所でしなければなりません。

Aのロウを削り取ってしまって、Bのパーツが空洞に落ち込まないように工夫しながら、ふたつをしっかりとロウ付けしました。

Dのようにきれいにロウが流れて、温度を充分に上げたので合金状態も良好です。
このような微妙な箇所のロウ付けは、二回目は無いものと思って一度目で慎重に完了せないと、勇気を出して二回目をトライしてみても、はみ出たロウが邪魔をして全体が固まってしまう事態が起きやすくなります。

0.1ミリくらいの隙間が残って、豆形の部品同士がくっついてしまうことなく、予定通り完了しました。

使用済みの空洞のあるネックレスは、中に汗や化粧品が入っている場合が多いですので、ロウ付け不良を起こさないように、事前の準備を充分に行わなければなりません。
ネックレスやブレスレットのロウ付けが上手くいかないという原因は、事前の洗浄がまったくされていないからという場合が多いです。
気をつけましょう。

また、ロウ付け後は、中に酸やバフ粉や洗浄液が残らないように気をつけなければなりません。
肌荒れの原因になります。

充分に水洗いをした後も、最後の仕上げとして真水での超音波洗浄は、水を交換しつつ中の洗浄液を完全に洗い流し去ることを目的に、3回合計20分間行いました。

超音波洗浄槽は、場所によってパワーのほとんど無い位置が存在しますので、頻繁にネックレスを動かして万遍なく中を洗浄してあげるように構う必要があります。

乾燥工程も、空洞の中の水分が無くなるまで、長時間しっかりと行います。

結局、一か所ロウ付け作業するためにスタートから完了までに2時間半あまりかかってしまいました。

でも、上手くできました。
よかった。




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