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サイズ合わせの時 [加工]

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IMG_8324.JPG
プラチナの厚さが2ミリ近くで幅が6ミリほどのリング。
地金を挟んでサイズを調整し、ロウ付けするあたりの画像です。

ノコ刃で腕をカットしてリングを開くと、厚さのある指輪ほど隙間が扇形になります。
普通はヤスリでプラチナ地金を削って擦り合わせをしますが、この場合は、気がつくと0.1ミリ以上の隙間が開いていました。左側の画像です。

隙間をなくして具合が良くなるように加工します。
方法はいくつかあるのですが、普段はほとんど行わないやり方で加工しましたので、参考になればと紹介します。

金鎚で追加地金全体を叩いて隙間を狭めると指輪サイズ自体が大きくなってしまいますし、地金をヤスって擦り合わせすると反対に指輪サイズが小さくなってしまいます。

現在はちょうど良い指輪サイズになっていますので、サイズに変化無く、隙間を密着させる方法です。
真ん中の画像では、0.4ミリ位の細い先の平タガネでプラチナ地金を叩き、4時の方向へ地金をはみ出させています。
ポイントは、細いタガネで端に近いところを叩く、というところです。

この後丁寧に隙間を無くするようにさらにタガネで加工して、きれいにできればロウ付け。
右端の画像です。

そして、余分なプラチナだけを削って、ヘラで指輪に照り出し加工をして、さらに磨き仕上げ工程に進んで完成させます。




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