鍛造制作のプラチナエンゲージリング [フルオーダー]
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昨日の加工のメインは、プラチナをバランス良く削って細部をきれいに整えることでした。
ゴム型にキャッチワックスを型取ってリングを鋳造するのではなく、ハードワックスを彫ったり溶かしつけたり削ったしてリングにキャスティングするのではなく。
加工工程の初めから、プラチナ地金を直接ハンマーで鍛造して、リングの形を作りました。
プラチナ地金は完成予定品の2倍以上を用意してから作り始めました。
リングサイズは、ロウ付けでサイズ合わせをするのではなく、2ゲージあまり小さく作ったところから地金を叩き伸ばして予定サイズに持ってきました。
このプラチナ指輪は、基本的には木彫や石彫と同じ作り方です。
黄楊や黒檀を彫るように、大理石や砂岩を彫るように、塊りからリングを創り出してきました。
このような作り方のエンゲージリングはほとんど存在しないので、お客様は完成をとても楽しみにされています。
唯一の違いは、プラチナ金属には優れた展延性があるということで、伸ばしたり曲げたりが可能な素材ということです。また、加工硬化という特長もあります。
次の工程はヘラ加工です。プラチナ地金表面を硬く締めて光沢を出していきます。