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宝石の石留め [拡大]

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カボションカットの宝石の爪を倒して石留めします。
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元の4本爪は角形でしたが、中石が丸いですので、デザイン上の雰囲気が揃うように爪も角を落として丸く作り変えています。
爪はプラチナです。

対角線位置の爪を少しずつ、4本をまんべんなく徐々に均等に倒して宝石が動かないように固定していきます。

ポイントは、下部から少しずつ傾けていく、ということです。

石留めしても、いつも石がグラグラ動いてしまって困っている、という方がおられるのなら、そこのところにこれからは気をつけてください。
きっと上手くいきます。
上の一行は給料の3か月分以上の価値があります^^

先端を先に曲げてしまうと失敗です。

自動車の座席に座るとき、シートベルトをしないで頭だけを誰かに押さえてもらっても腰は左右に自由に動きます。
でも、腰位置のシートベルトを先に締めて、あとから頭を押さえられると、身体はあまり動かせなくなります。
それと同じです。

下の方から段々と上部が曲がっていくように工夫して爪を倒します。

プラチナ地金が幾分潰れますので、それは目の細かいヤスリで最後に形を整えます。
間違っても宝石にヤスリを当ててはなりません。

形がきれいにできると、あとはヘラで光沢を出します。
この時も、うっかり宝石にヘラを当ててしまうと、宝石が欠けたり割れたりしますので、充分に注意深く繊細に作業します。

最後は研磨剤を付けて、照り出し作業をします。

超音波洗浄ができないような割れやすい宝石の場合は、使用可能な薬品やブラシでていねいに洗います。





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