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バネの力でボキり [サイズ直し]

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お預かりリングのサイズ直しをおこなっている時の画像です。

どのような状況かといいますと、約3サイズ大きくするために、リング下部をノコ刃でカットして、用意した3ミリほどのホワイトゴールド地金をはさんで、黄色丸印しの箇所でロウ付けしました。
ロウが融けた瞬間に炎の当たっていない反対側の腕が赤丸印しの所でボキリと折れて、丸い指輪がクランク状に曲がってしまいました。

緑丸のついた中にある四角い小さな画像は、折れた箇所をそっと元に戻したところです。

これは鋳造でつくられたデザインリングで、3ミリほど地金を開く時もとても硬かったのです。
元の形に戻ろうとする力が働いていることは分かっていましたが、腕が折れるとは予想していませんでした。

こんなに派手に折れたのは初めての経験です。
鋳造時の地金の固まり方が具合悪かったのでしょうか…?
色を最優先させるために合金の配合が良くできていないのでしょうか…?

ピンクゴールドはサイズ直し時にいろいろな不具合が出てくることが多いですが、こうしてみるとホワイトゴールドも難物ですね。

ブローチやペンダントならば鋳造で形を作ればあとは磨き仕上げをするだけでいいですが、リングの場合は後からのサイズ直しが発生しますので、元もと展延性がある地金に出来ていないとこんなことになります。メーカーは気をつけているはずなのですが…。

外国製のリングでしたが、このあと何か所も加工したりロウ付けしたりして、最終的にはきれいにサイズお直しが出来て、指輪の形も自然で無事納品も済みました。

良かった。



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