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イギリスのアンティークジュエリー [サイズ直し]

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K15のリングです。
625の刻印があります。
今では珍しいですね。

5種類もの刻印が打ってありますので、サイズ直しスペースが適度な位置にはありません。
肩部に近いところでカットとロウ付けをすることにしました。
サイズを小さくします。

表側には熱や酸に弱い真珠や宝石が入っていますので、ロウ付け箇所に近い5個の宝石を外しました。
中心に付いているダイヤモンド原石はそのままにしています。

ノコ刃でカットする位置は刻印から1.3ミリのところです。
ロウ付け時にロウが横に流れると、刻印が埋まってしまいます。
充分に注意して作業し、表側と内側をうまくロウ付けできました。

宝石が入っている上部は形を変えることができませんので、全体は楕円形に近くなりました。

きれいに磨いて全部の宝石を元どおりに石留めしなおして完成しました。


せっかくの貴重なアンティークジュエリーなのに、宝石を外したり形を変えたりしてはダメでしょ、という意見もおありでしょうが、なにぶんリングというものは触らずに飾っておくというものではなく、身につけて楽しむ、ということが大目的ですので、貴重品でもサイズ直しをしてもいいのです。
持ち主が望まれるのですからそうすべきなのです。

また、100年も昔の接着剤が付いているならば、すでに劣化してしまっていて、そのまま使っていると割と早いめにいつの間にか宝石が外れて落ちて無くなってしまった、ということも起こります。

絵画のように触れずに壁に飾って眺めて過ごす、というものではありませんので、これで正解です。


お待たせいたしました。



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