ピンクサファイアリングの素材チーム [制作]
私のしていること [雑学]
一枚の絵になるようにするにはなかなか難しいですね。
フルオーダージュエリーの制作というと、ルビーとダイヤモンドのカットも、シェルカメオの図案と彫りも、貴金属枠の加工も、全部を一人でしているものと思い込まれているときがありますが、そうではなくてその辺りは国際分業です。
ダイヤモンドとルビーの産出国はいろいろですし、宝石をカットする研磨業者の国もいろいろですし、シェルカメオは地中海で採れた貝にイタリア人が手彫りしているはずのものですし…。
私がしていることは、宝飾品のデザインとそれをゴールドやプラチナで自分の手で加工することです。
顧客の頭の中にあるイメージに合わせたジュエリーを現実の形に創り出して、その人に喜んでいただくお手伝いをすることが仕事です。
そのためにプラチナの熔解や線板加工やロウ付けやタガネ作りや彫り留めや研磨仕上げやメッキやデザイン考案やデザイン画を描くことなど、鍛金鋳金彫金などのさまざまなテクニックを身につけてきました。
硬度7位の柔らかめの宝石は自分で研磨もしますが、ダイヤモンドやルビーは基本的には外国の研磨業者の仕事です。
シェルや珊瑚や象牙を彫ったりもしますが、それも専門業界の仕事です。
貴金属の熔解や素材加工もしますが、実際はそのことも専門の会社があります。
私のしていることは、エンドユーザーが今までにない新しいデザインのジュエリーが欲しいと希望されればそれを叶えることが仕事ですし、エンドユーザーの手持ちの宝飾品に困った部分が出てくればそれを助けることが仕事です。