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今回のサイズ直しは [拡大]

K18リングをサイズ直しのためにお預かり。
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例によって、まず10倍に拡大してルーペで指輪全体を観察します。

ロウ目がよくわからないほどきれいに仕上げてあります。
ただ、側面に一か所肉眼では気づかないほどの大きさの極小の点が黒く見えます。

ロウ目があるかどうかを確認するために、いつものようにトーチの炎を当てて、銅成分を酸化させます。

リングが黒く変化するとロウ目が見えてきました。
極小点を含む部分がロウ目でした。
ここでカットして、必要地金を挟んでロウ付け。

サイズがぴったりに出来ていることを確認出来たら、ヤスリを当てて形を整えます。

指輪本体にこすり傷が付いていますが、なだらかに形を整える時にこすれているだけで、ヤスリで削ってしまっているわけではありません。
その辺りは日々の繰り返し修練で上手に余分地金を削らないできれいに出来るようになっています。

昔、指輪が細く変わってしまって損だからサイズ直しには絶対出さない、と仰る方に出会ったことがありましたが、どんな腕の悪い職人に当たられたのかとびっくりしてお気の毒に思ったことがありました。見習い職人が作業したのでしょうか。とてもつらい経験をされた方もおありなんですね。
そのようなことが増えないように、作業する人は地金幅などが変わらないように十分に気をつけているはずです。

このあとは、いつものようにキサゲ仕上げと磨き仕上げをして完成させていきます。


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