指輪の内側の刻印 [拡大]
リングの内側に文字を入れた時に、拡大して見るとバリが出ていることがわかります。
バリというかアリというかカエリというかササクレというか、これは金属を硬い針状のもので引っ掻いて文字を彫ろうとするからできますが、磨いて取り去ることが可能です。
金属に文字を入れる方法は、このように引っ掻くか、彫刻刀のV字型のようなもので彫りとるか、硬い針の先で突ついて点を密に動かし文字にするとか、金属のハンコのようなもので文字を打ち込むとか、レーザーで焼き溶かすとかします。
手彫りするか電気でするか熱でするか機械でするかなどの違いですが、それぞれに長所短所があって、使用頻度や置くスペースや資金力や必要性などの諸条件で設備に違いがでてきます。
文字、ということだけに限れば、印刷やペイントやメッキやブラストなど、別の方法もあります。
ホワイトゴールド時計バンド [時計]
手作りの制作自体は納期の迫ったチタンマリッジリングを集中的に加工しているのですが、それ以外の時間はデザインのことや時計の修理の段取りを考えています。
何枚もいろんな角度から撮った時計バンドの写真を眺めて、機械式の時計ケースの外側は汚れを取り去るとして、ガラスの内側の汚れは触ると文字盤が剥がれそうだから…、とか思いながら、ケースから2つ目の両サイドのコマが折れている、この部分は依頼には無かったがどうしよう、反対側もだが…、時間を正確に刻むようになってバンドが手首に着けられるようになることが注文なのだけれど…、ロウ付け箇所は黒くなるからロジウムメッキを施すが、ケースも磨いて同じくプラチナ仕上げをしよう、とか、裏蓋の仕上げ方はどこまで…、とか、だらだらといろいろ想いをめぐらせて、夜が進んでいきます。
伸ばしたWG時計バンドの修理依頼 [時計]
ホワイトゴールドの時計バンドのロウ付け箇所が外れたということで、お直しの相談をいただきました。
以前にどこかでバンドを長く加工されていたようです。
お話しをいただいた時は短時間で見ましたので分かりませんでしたが、お預かりして子細に眺めてみると、反対側もロウ付け部分にヒビが入っています。炎を当てるとそちらも外れます。いろいろと予定外に手こずりそうで面白くなってきました。楽しい作業になりそうで、燃えます。
ケースに付いた小傷も取って、カシメてあるWGの棒もなんとかしないと…。
機械式時計で長年止まっていたということですので、オーバーホールも必要です。
使えるようにきれいにして、とのご依頼です。
お任せください、頑張ります。
1カラットアップのダイヤモンドリング サイズ直し [サイズ直し]
プラチナリングのサイズを大きく [サイズ直し]
謹賀新年
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今日は午後から片付け三昧です。
年末の大掃除で残ったのは紙類の整理でした。
ダイレクトメールやファクシミリやパンフレットやメモや広告類がかなり大量に溜まり収拾がつかない状態でした。
一枚ずつ見ては、シュレッダーに入れたり破いてゴミ箱に入れたり紙ゴミとしてまとめたりファイルにとじたりホッチキスでとめたり、たいへん。
パソコンの時代のはずなのに、まだまだ紙が多いです。
デザイン画類は注文別にそのつどファイルしていますが、加工の手作業に時間をさいてしまいそれ以外の紙類はたまっていくばかりで、今年はなんとかしなければ、と思います。
と、休憩がてらブログを書いていると、もうこんな時間。
では、本日はこれで。
平和な一年でありますように。