SSブログ

彫り留めビフォーアフター [石留]

image.jpg
1ミリあまりの下穴を開けたあとの続きです。

爪になる地金を残して、それ以外のところをタガネで取り去ります。

左の画像は、一応爪になる地金が残せたので、ダイヤモンドをはめ込んでテーブル面の高さを確認しているところです。
まだ石留め作業をしていませんので、斜め以上に傾けるとダイヤモンドが外れてしまう状態です。

右の画像は、爪を倒してダイヤモンドの石留め作業を済ませ、それぞれの爪の頭を丸く作っているところです。

このあと、照り返し部分をきれいに掃除して、もう一度爪の形を整えてから隙間を磨きます。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

線径0.5ミリ 内径1.5ミリ 丸カンのロウ付けしました [拡大]

image.jpg
WGの丸カンをロウ付けして開いていた口を閉じました。

プレート側の丸カンは少し黒っぽく酸化しましたが、上手くロウ付け出来て、引き輪側の丸カンもきれいにロウ付け出来ました。

トーチでロウ付けする場合に地金が黒くなることを防ぐには、まえもって酸化防止液につけて準備する方法もあります。
完璧ではありませんが、酸化することをやや軽減できます。

引き輪側は特に注意が必要で、丸カン以外に炎を当ててパーツを高温にしてしまうと、中のバネがなまって使い物にならなくなります。
そうなるとパーツを新品に交換することしか対処方法がありませんので、ロウ付けしたことが無意味になります。
引き輪の中に仕込まれているバネに熱が回らないようにするには、丸カンだけに炎を当てて、短時間で作業を済ませることが大切です。

プラチナならば安心できるのですが、素材はホワイトゴールドですので、ロウ付け時に温度が上がりすぎると丸カン本体が溶けます。
イエローゴールドやホワイトゴールドの時は、注意力と技術が要ります。

炎を細く絞って高温で短時間に作業しますが、毎回0.3秒単位で勝負をしているような感じです。
伝導してくる熱は引き輪に達する手前でピンセットに逃がします。

上手くできました。

チェーンや丸カンのロウ付け時にロウがうまく流れない場合は、ロウ付け箇所が汚れていることが多いですので、手間でも先に一度超音波洗浄をしておくと、きれいにロウ付け出来るはずです。

レーザーで丸カンを溶かしつけると、引き輪のバネへの影響の心配も要りませんが、時々あるケースでは、突起が出来ていて首にチクチクしたり、丸カンの中心部まで溶けきっていなくてまた口を開いてしまったり、ということでロウ付けに出されてくることがあります。

上の画像はロウ付けしたところで、下の画像は軽く磨いたところです。
このあと、仕上げ研磨をして、洗浄して、脱脂、ロジウムメッキをします。




nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

ブルートパーズを接着して欲しい [修理]

image.jpg
ペンダントトップのブルートパーズが外れてしまって使えないので直して、というご依頼です。

拝見しますと、突き刺し金具が抜けてしまっています。

長年お使いで接着剤が劣化しているのでしょうから、新しく接着し直しますと大丈夫です。

基本的な作業手順は、初めに古い接着剤を取り去って、次に脂分や汚れをきれいにするために全体を超音波洗浄して、乾燥させて、接着しなおし、固まれば完成。

簡単そうですが、結構時間がかかってしまいますが、大丈夫、きれいに作業できます。

また写真を撮ってみます。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

チェーンの引き輪金具がなくなっています [修理]

image.jpg
パールペンダントトップのネックチェーン金具がなくなっています。
このままでは使えないので引き輪金具をご用意して取り付けるようにご依頼です。

このチェーンには直径5ミリの大きさが合いますので、それを付けます。

普通のチェーンのネックレスには、5ミリか6ミリの引き輪を使うことが多いです。
大きいほうが使いやすいから、とおっしゃる場合は7ミリをご用意しています。

nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

チェーンが外れて使えないので [ロウ付け]

image.jpg
ダイヤモンドのペンダントネックレスの丸カンが外れてしまったので、修理のご依頼です。

拝見しますと、引き輪側の丸カンの口が開いています。
ここを閉じてロウ付けしますと、もう開くことはありません。

念のためプレート側も確認しますと、丸カンが口を開きかけています。
こちらもロウ付けしたほうが安心できます。

お預かりして、きれいにお直しいたします。
長持ちするように、しっかりきれいにお直しするように努めています。

ホワイトゴールドのチェーンで全体をプラチナ仕上げしてあります。
ロウ付けと研磨仕上げ後は、一部分むき出しになったホワイトゴールド本来の色やロウの色が他と同じ色になるように、部分的にロジウムメッキを施します。
イエローゴールドのチェーンよりも作業工程が多いですが、それできれいになって、完成です。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

ゴールドピアスの金具の強さを調整 [メンテナンス]

image.jpg
ピアスの片方の金具が外れやすいので、なんとかできますか?
というご依頼です。

大丈夫です。
ポストを挟みこむU字形の金具を微妙に調整すれば、左右の硬さが同じになります。

調整できれば、あとは赤っぽく色の変わったK18イエローゴールド地金を細かい研磨剤で鏡面仕上げして、超音波洗浄をして、完成です。

きれいになります。

nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

ダイヤモンドを入れる下準備 [制作]

image.jpg
ダイヤモンドを指輪に並べて入れるには、数を合わせて位置と大きさと深さを先に決めます。

小さな穴から大きな穴へとドリル位置を修正しながら、場所決めをしていきます。

1ミリ位の穴の時の写真です。

nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

ラインが入った時のチタンリング [制作]

image.jpg
平甲丸タイプのチタンリングの表面に0.3ミリ幅位のミゾを彫りました。

このあと広いほうはミラー仕上げで狭いほうはマット仕上げにしました。
完成品はこれより形が進んで装着性良くなっています。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

制作途中のチタンマリッジリング [フルオーダー]

image.jpg
何日か前のオリジナルチタンマリッジリングの画像です。
納期が迫って頑張ってます。

今はもっと制作が進んでいます。

完成までもう少しです。

nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

オパールリングの石動き止め [メンテナンス]

image.jpg
オパールが動くので、外れてしまわないうちになんとかなりませんか、というご相談です。

確認してみると、縦長のオパールの天地部分はK18と接していますが、左右は地金との間に隙間があります。
指輪枠もほんの少し歪んでいるようです。

手順としましては、爪を起こしてオパールを外してから、指輪枠を丸く直して、オパール座の天地の地金を0.1ミリ程度の少しだけ削って、4本の爪の下のゴールド地金がオパールと接するようにして中石が動かない状態になったら目的ほぼ達成ですので、再石留めです。

その間に、地金をなましたり指輪全体を研磨したりオパールに照りを出したりします。

石留めが済んで最終研磨のあとは普通は超音波洗浄をしますが、オパールは超音波の振動でヒビが入ることがありますので洗浄器には入れないで、手作業で研磨剤の汚れを落とします。
これ、大事です。愛情。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

V字形のダイヤモンドセットリング [マリッジ]

ダイヤモンドエンゲージリングとマリッジリングのご用意ができました。
image.jpg
2本のプラチナリングがぴったりセットされるデザインになっています。

マリッジリングのダイヤモンドも輝くきれいな宝石を選んでセッティングされています。

nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

ヒスイの画像 [ジュエリー]

image.jpg
翡翠の帯留画像をちょっとお洒落にしてみました。

ご相談をいただいてから、デザインを考案して見ていただき、ひとつ選んで注文いただいて制作を始め、石留めの完了まで約2か月半でした。

できるだけ早くきれいに完成できますよう工夫を重ねます。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

翡翠帯留が完成しました [ジュエリー]

納品させていただくことができました。
image.jpg
帯の色が透かしを通して見えたりしますので、着ける時によって別の雰囲気が楽しめるデザインになっています。

良いバランスに仕上がりました。



nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

プラチナネックレス金具が壊れて交換 [修理]

ネックレスの引き輪が伸びたので交換しました。
image.jpg
プラチナネックレスの金具に力がかかって変形してしまったのでと、修理依頼をいただきました。パイプ部分が潰れてしまっていますので、新しい同じパーツを用意して取り替えて、丸カンをロウ付けしました。

壊れたプラチナの引き輪金具は目方を計って下取りできますから便利ですね。
地金買取りもできます。

このあと、全体を磨いて洗浄して出来上がりです。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

ブレスレットの寸法直し [ロウ付け]

image.jpg
プラチナとゴールドのコンビブレスレットが長いので4コマ外して、というご依頼です。

ロウ付け箇所をカットして4コマ外してブレスレットを組み直したのが上の画像で、ロウ付けを済ませて研磨して洗浄が終わって完成したのが下の画像です。

可動部分がちゃんと動くようにうまくロウ付け出来ました。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

ピアスキャッチが片方ないので [修理]

image.jpg
プラチナのダイヤモンドピアスのキャッチが片方なくなったので同じものを、とのことでご用意させていただきました。

お困りのことはたいてい解決できます。
おまかせくださいね。

このあとピアス全体をきれいに磨いて、納品します。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

アンティークの15金の指輪 [サイズ直し]

今の日本にはK15という金合金はありませんので、珍しい刻印です。
image.jpg
サイズ直しでお預かりしたヨーロッパのアンティークジュエリーのリング内側にホールマークが打ってありました。
本物の証しですね。

.625という数字は、62.5パーセントの純金を含みます、という意味です。

純金はK24ですので、
K15の時は、
1÷24×15=0.625
という式でも求められます。

下は、少しだけ糸ノコでカットしてロウ付けを済ませたところの画像です。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

それぞれに特徴のあるリング [拡大]

image.jpg
ミステリーセッティングのリングです。

よく見るとルビーがひとつ少しだけ飛び出ています。
0.2ミリほどでしょうか…?

なんとかなりますかとご質問されると、これはルビーの裏側のミゾをカットしなければなりませんので、難しいことなんです。フチの地金も薄いですし…。

かなり費用がかかるかもしれません。

これはこれ、メーカーがつくったこの指輪の個性なんだとそのまま楽しまれることをお勧めいたします。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

ベネチアンネックレスのロウ付け (動画) [修理]

プラチナネックレスのロウ付け動画です。

カメラが目の前にありますので、いつもより距離が遠くロウ付け作業がしにくかったですが、一応きれいにロウが流れました。

太いめのチェーンですので、炎で他のコマのロウが弱るということはありません。

が、このあと全体をそーっと研磨仕上げしていると、炎の当たっていない他の部分がプツンと切れました。
ロウが自然に枯れてしまって、コマ全部が弱っているようです。
使っているうちに次々に切れていきそうな予感がします。

今までの経験では、数か月置きに10回ほど修理に持って来られたお客様がありました。
大切な思い出のチェーンだったのですね。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

翡翠はしっかり留まりました [石留]

image.jpg
爪を倒してヒスイに密着させました。
もう宝石は動きません。

このあとは、爪の形をすんなりした形に削って整えます。

石や地金の他の部分にヤスリが触れてはなりませんので、ヤスリは繰り返し2ミリほどだけ動かして作業していきます。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

ヒスイを石留めします [石留]

image.jpg
中石の翡翠を石留めする段階に入りました。

ダブルカボションカットですので、石の座りを良くするために中石座を斜めにヤスリがけします。

4本の爪の位置は、横方向にヒスイが動かないようなピッタリの位置にすでに調整しています。

nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

直径3ミリの真珠と核 [雑学]

image.jpg
真珠は貝の殻と同じですから、芯軸に接着してあるものを無理矢理外そうとすると穴の周囲が欠けることがあります。

接着剤を弱らせるには薬品とか熱の力を借りるわけですが、有機質のものに薬品を使うことはやめておいたほうが良さそうです。

接着剤が劣化している場合は、真珠をつかんでグリグリねじると軸棒からうまく抜ける時もありますが、軸がネジ切れて真珠の中に残ってしまう時もあります。

これは無理矢理外そうとして真珠の穴の周囲が欠けてしまったものです。

宝石は、大切に扱い優しく接さないとダメですね。


淡水真珠には大きな核は入っていませんので、全部が真珠層といえます。


タグ:真珠層
nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

真珠層の厚さ [拡大]

image.jpg
あこや真珠の欠けた不用品から真珠層を外しました。
この場合の真珠層の厚さは0.3ミリとか0.5ミリとかでしょうか…?

真珠の直径は3〜5ミリくらいです。
中は真珠層ではなく、別種の核です。






nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

チタンペンダントに誕生石を [フルオーダー]

image.jpg
チタンに干支を手彫りしてアメジストを入れるオリジナルペンダントの注文を頂いてから、2回目のお誕生日が巡ってまいりました。

満2歳になられたので、今年も誕生石がひとつ入ります。
健やかに大きく育たれることを願って、順番に宝石が増えていきます。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

ダイヤモンドが入りました [石留]

image.jpg
ダイヤモンドの爪を作るところまで出来ました。

ひと段落しましたので、撤収します。

楽しい作業でした。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

ダイヤモンドを埋めこむ準備を [石留]

image.jpg
ホワイトゴールド帯留枠の斜面にダイヤモンドを彫り留めします。

金属用ドリルで貫通穴を開けて、次にダイヤモンドの直径とほぼ同じで貫通しない穴を開けます。
100分の1ミリでも小さい穴だとダイヤモンドが入りませんので、ダイヤモンドの直径よりも100分の1ミリでも大きくなるように穴を開けます。

穴の周囲にバリが出ていますが、これはドリル刃で地金が蹴られるとバリが出るものだということが分かるように、バリ掃除をしない段階で写真を撮っています。

右の写真は、ダイヤモンドを留めるための爪になる地金を残してタガネで彫り始めたところです。
タガネは毛彫りタガネを使います。


実際は、用途に合わせていろいろなタガネを使います。
洋彫りタガネと和彫りタガネの形の違いも使い方の違いも区別をしていなくて、必要なところに必要なことをしてジュエリーを作ります。

30年くらい前に仕事として必要に迫られて始めた石留ですが、技術や道具を教えてくれる者が誰もいなかったので、師匠も修行も無く、自分流で始めました。

工具は工具屋さんから既製品が手に入りますので、使い方だけを言葉で教えてもらって、技法は必要な時に必要なことを編み出しました。

それでも足りない道具やテクニックがたくさんありましたが、不足する工具や手順が自分の手の中にはないことを認識して身につけることを切望すると、不思議なことに翌日には勝手に自分の中に欲しい技術がありました。

どこか上のほうから降りてきたり、目の前に自然と現れたり、それは今から思うと不思議な経験でしたが、当時はそれを普通のことと思っていました。


…昔を思い出してこんなことを書いていると、画像処理と合わせて1時間くらいが過ぎていました。石留め作業に戻ります。


気持ちがノッている時は、時間は関係無く、疲れるまで、あるいは飽きるまで、あるいは完成するまで、作業します。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

ヒスイ枠と帯留本体をロウ付け [制作]

image.jpg
夕方、ヒスイ石座と帯留本体の模様部分とをロウ付けで一体化しました。

石座に透かしを付けたのでバランスが良くなりました。



nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

鏡面研磨できました [加工]

image.jpg
本日は磨き作業ばかりを繰り返しています。

帯留金具を磨き上げることが出来ました。

3時の休憩のあとはロウ付け作業や石留作業です。


nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

帯留金具を作る工程 [制作]

予定の寸法に作っていきます。
image.jpg
ホワイトゴールド線の片方を直角にヤスってから、ヤットコで小判形に曲げていきます。

ヤットコは、大きめの平らなものの片側を自分で丸い形に削ったものを使うと、作業がはかどります。

ピッタリサイズの小判形ができれば糸ノコでカットして、もうひとつ同じ形に作ります。

何かのパーツなどを手作りする時は、自己負担分の材料費がかさみますが、地金を余分に準備して加工作業をすると、手で持つ部分の長さにも余裕があって作業しやすいです。

2個同じ形に作ることができたら、口の開いている部分をロウ付けして、全体をヤスリ掛けし、さらにキサゲでヤスリ目を削り去ります。

これも指輪と同じように内甲丸形に作ってあげると、帯への当たり具合が柔らかくなって布地に負担がかかりません。ちょっとした大切な気配りです。

このあとは、研磨して光沢を出します。



nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

帯留の金具の断面 [制作]

甲丸っぽい断面のホワイトゴールド線ができました。
image.jpg
今回は、断面を矩形の線に作ったあとに、ローラーの端にある甲丸状の溝に2〜3回通して片側をU字形にしました。
ヤスリで甲丸状に削るよりも粉になる量が少なくて効率が良いです。


タグ: 矩形 甲丸線
nice!(0) 
共通テーマ:ファッション

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。