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チタンリング出来ました [フルオーダー]

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今日は一日中工房内に居てほとんど太陽を見ませんでした。

チタンマリッジリングが9割9分完成しましたので、今夜はどうしましょうか…。

あとは、磨き終わったオパールの写真を一枚写して…。

…デザインとメール返信がまだ出来ていませんでした。
だいぶん待っていただいています。それをします。


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オパールの擦り合わせと爪倒し [石留]

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右左とも隙間が無いように擦り合わせが出来て、右側の大きいのは真っすぐに立っていた爪を倒し終えたところの画像です。

拡大してみるとオパールの片側下部に色の違う部分があり、写真の光線具合も加味されて余計に茶色く見えています。
これは何かといいますと、別の鉱物が混じったほぼオパール成分の箇所です。
肉眼で見てもほとんど気づけませんが、これがあるということは天然宝石の証拠といえます。

すでに爪の形が作ってありますので、石留めはピンセット1本で行いました。
普通は石留めヤットコを使ったりしますが、今回は必要ありません。
ピンセットの背中部分だけで爪を倒します。

オパールは衝撃に弱いですので、ヤットコが直接石に触れたりタガネが当たったりしますと、ほぼ違いなく石が欠けます。
ですので、注意深くゴールドの爪を倒します。
爪は根元から倒し始めて、最後に先のほうを倒すようにします。
天地左右とも、地金がオパールに密着して、セーターやストッキングの生地が引っかからなければOKです。

あとは爪の形を整えて、リング全体をきれいに磨いて、洗浄して完成です。

超音波洗浄をする場合は、宝石部分は液に浸けないで、肩部分より下部だけにすればヒビが入る心配はなく大丈夫です。
手が滑って指輪を液中に落とし込むと怖いですけれど。そこは注意深く。

また、水洗い後の乾燥は、熱いドライヤーの風を当てるとオパールにヒビが入るかもしれません。
オパールは他の宝石に比べると含水率が高いです。
急ぐ時でも無理をしないで、タオルで一応の水分を吸い取って、あとは自然乾燥したほうが安全です。





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K18を黒くしました [修理]

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(つづき 2)

ふたつめのビックリ。

パーツ同士をロウ付けして作った手作り品でした。

肉眼で眺めながらなんとなく予想が出来てきてはいたのですが、この指輪枠はキャスト品ではありませんでした。
初見で、40年くらい前にデラックス枠と呼ばれていたタイプの指輪のように見えましたので、ロウ目がはっきり浮かんだ時には新鮮に驚きました。
K18イエローゴールドの本体とロウとは合金成分が異なりますので、トーチの炎を当てると酸化皮膜の色の変化となって違いがはっきりと分かります。

爪や透かしのパーツがひとつひとつ丁寧にロウ付けしてあります。

手作り品ならば作業時間がかなり長いので、加工作業をしている人はその間に余分な地金を削り落とすはずだけど、残しているということは必要な地金だったのだろうか…?
石留めを担当する人が、石座の他の地金を削ってここだけを残したのだろうか…?
宙に浮かせたように見える石留めをしたかったのだろうか…?

爪の下に残っていた地金は三角形をしていた、ということは、ノコ刃でそこだけを残したのだろうか…?
いや、デラ枠の透かしが邪魔をして、糸ノコが使えそうにはないし…。

ということで、頭の中に???が湧いたままですが、この後はオパールの石留め作業に入ります。





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オパールの下にあったもの [修理]

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(つづき)

ひとつめのビックリ。

天地の爪の下に突起があります。


普通は、宝石と枠をすり合わせるために、ヤスリで微妙に削ったりして隙間を無くします。

これだけの量の地金が残っているということは、昔の制作者が何かの目的をもって意識的に残したのかと理由を考えたくなります。

でも、今のところ、この地金は無いほうがこの指輪のためには良いと思えるので、きれいに削り取りました。


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ホワイトオパール 外しました [石留]

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ホワイトオパールと石座の間に隙間があるので、天地左右の爪を起こして石を外します。

ダイヤモンドの立爪指輪の場合は宙に浮いた状態の石留め方法ですが、こういうタイプの石枠の場合は隙間があると石の動きが大きくなって、近い将来宝石が落ちてしまいます。

外してビックリ、ふたつのことが分かりました。

(つづく)


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