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ストーンカメオのパーツが付きました [ロウ付け]

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あのあと、低温のロウを置いて枕をきれいにロウ付けできました。

こういったパーツをロウ付けする時は、高温ロウを使うと薄い本体やパーツが溶けてしまうという心配と、鈍ってしまうという心配もありますので、低いめの温度で溶けるロウを使うことが多いです。
また、元々使われている金ロウの融点が不明ですので、もし低融点のロウを元から使ってあった場合は、それより低い温度のロウを使わないと、高温のロウが溶ける前に枠の固定箇所がバラバラになってしまったりすることもあったりします。

これで、0.3×2.0ミリから、ほぼ1.0×2.0ミリくらいの広い面積でロウ付けできましたので、安心です。


あと、反対側の風車パーツが0.3ミリ幅の枠の縁にくっついたままで、いずれ折れて取れてしまうこれが心配ですので、予定外ですが補強修理することにします。

お預かりする時に、こちらも修理しますか?と質問していれば、Yes・No の返事をもらえていて、気を揉む必要も無かったのですが、やはりこのまま放置することは気になります。





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0.3ミリ厚のゴールド枠を補強します [拡大]

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ストーンカメオのブローチ金具の枕が取れたところの地金が無くなってしまって曲がっています。

枠の厚さは0.3ミリですので、そこを分厚くして頑丈にします。
0.7×1.0×2.7ミリのパーツを作って、まっすぐに直した枠にロウ付けします。

本体にまずパーツをロウ付けします。
少しでも温度を上げ過ぎるとブローチ枠本体が溶けてしまいますので、低い方から2番目の金ロウで付けます。

きれいにロウ付けできましたので、これから位置と角度と向きに注意して、一番低い温度で溶けるロウで注意深く枕をロウ付けします。




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プラチナをヘラ磨き [拡大]

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すでに二つに割れている宝石が伏せ込まれて落ちないで上部についているので、木槌は使えなくて、超音波洗浄もできなくて、機械の振動も与えられなくて、それでも指輪をきれいにして欲しい、とのご依頼です。

まず、ぬるま湯に長い時間浸けて汚れを柔らかくしてからブラシ洗いをしました。

プラチナ表面には小傷や深い傷が付いていて、その中に砂埃などがまだ詰まって残っているはずです。
宝石部分を指で押さえて、ほんの一瞬だけ指輪下部の宝石以外の三分のニくらいを超音波洗浄します。

あとは、宝石に力が加わらないように気をつけながら、ヘラで擦って小傷をつぶしていきます。

指輪全体の小傷を無くすにはかなり時間がかかります。
ヘラを握って前後に動かす指も痛くなります。

艶消し状態が少し光り始めて、さらに磨いてプラチナ表面にカメラのレンズが写るようになってきました。
でも表面が凸凹ですので、さらに磨きをかけて平らな鏡面にまで持っていきます。

割れやすい宝石がついているジュエリーを磨き上げるのは、大変な作業になります。
時間と根気とテクニックが必要です。



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