最終ポリッシュ済みました [加工]
艶消し仕上げもできあがりました。
これだけ拡大してみてこの仕上がりならとても良い出来です。
磨き仕上げと超音波洗浄の振動にもダイヤモンドは外れません。
裏からキュレットを押してもビクともしません。
完成です。
明日発送納品します。
なにかの力が…? [サイズ直し]
K18リングをサイズ直しする前に、いつものロウ目確認です。
炎を当て始めると温度が上がる前の割と早い段階でピシッと音がして指輪にヒビが入りました。
使用中に勝手にリングが切れるこの現象は昔なら不思議だったんでしょうが、実はこれは地金が叩かれたり何かに当たったりして広がる方向にバネになっていて、早く切れたい早く切れたいと手ぐすね引いて待っていただけなんですよね。
今回のは火であぶられてロウが溶けかけて、溶けるまでもなくその直前にカパッと口を開いてしまったというだけのことなんです。
この頃は皆さん、弱ってきていた指輪のロウ目が開いただけと分かっていらっしゃいますので縁起担ぎをされることも少なくなりました。
この口の開いた部分を利用して、指輪サイズを大きくしたり小さくしたりします。
ノコ刃を通す手間が省けたみたいですけれど、ここは酸化物が多いですので、やっぱり一度ノコ刃でカットして隙間の0.3ミリほどの地金を取り去ってしまい、普通の手順でサイズ直ししないとロウが流れなくて困ります。
画像サイズ縮めました [加工]
横から見たところ [石留]
爪を丸くして確認 [石留]
4つの爪がダイヤモンドにしっかり掛かっていることを確認してから、最大限に丸くなるよう加工します。
かかっている、と言っても0.2ミリくらいなんです。
そういうものなんです。
1ミリくらいはかかっていないと心配、とお思いのかたもおありでしょうが、ダイヤモンド自体が4ミリほどの大きさですので、天地左右から1ミリずつもかぶせてしまうと、テーブル面まで覆ってしまってダイヤモンドの美しさ半減です。
そんなことになってるジュエリーは見たことありません。
40倍倍率の顕微鏡では直径0.5ミリの丸い爪が直径2センチくらいのアメリカンチェリー大に見えますので、作業がしやすいですね。
この拡大画像は、15倍くらいの大きさになっているはずです。
あとは、もう少しきれいになるよう作業してから、全体を研磨する作業に入ります。