四つ葉のクローバーのセットリングを [フルオーダー]
透明ダイヤとブルーダイヤとルビーの入ったチタンのセットリングです。
フルオーダーできれいに完成しました。
直径1ミリのルビーを四つ葉のクローバーの葉っぱの一枚の中に入れました。
ちょっと画像を拡大しすぎたようですが、雰囲気はこんな感じです。
いよいよ師走です。
何かと忙しい時期ですが、あと1か月、いいものつくります。
今ご相談中のお品の制作などは、新年度の初仕事ということになります。
腕や指先の調子や感覚は絶好調です。
指輪バラバラ事件 [サイズ直し]
まだiPhoneが日本に無い頃、ガラパゴスケータイで360-240ピクセルの写真を撮って、パソコンに残していた画像。
ずっと昔、お客様からお預かりして、サイズ直しをしようとしたピンクゴールドの指輪です。
カットした部分をロウ付けするために、指輪の下部にトーチの炎を当てると、ピンクゴールドが微かにヒビ割れてきていることに気づきます。
ヒビを埋めようとロウを置き、ロウ付けします。
温度が上がった部分にさらにヒビ割れが発生します。
それをなんとか修理しようとロウ付けを繰り返すと、結局、指輪が崩れ、全体がバラバラになりました。
普通は温度を上げすぎると指輪本体が溶けてしまいますから、これは温度を上げすぎているわけではなく、もともと製品になったものを昇温してはいけない配合の金合金だったのですね。
ピンク色のはずの地金が黒くなっているのは、おそらく合金に多く入っていた銅成分が炎で酸化したからです。
形を保っているように見える腕部分も、テーブルに指の腹で押しつけるとボロボロと崩れるような状態です。
偶然、サイズ直しの前に写真を何枚か撮っていたので、別の割れないピンクゴールド地金で同じデザインに手作りできた指輪をお客様にお返ししてご了解いただきましたが、辛い経験でした。
優しいお客様で良かったです。
ピンクゴールドの中には、このようにサイズ直しや修理を行えない配合になっている合金もありますので、どうぞご参考ください。
メーカーは製造段階で事前に分かっているのかなぁ…。
小売店はそのようなことを分かっていて販売しているのかなぁ…。
…いつも不思議に思います。