真円リングには無理です [サイズ直し]
指輪の左右真横から上部が固定された形のリングサイズを縮める場合は、下半分の形を変形させてサイズを直さなければなりませんので、たいていの場合は、大げさに表現すると丸餅を横から見たような形になります。
このリングの場合はさらに特殊で、上部が非常に薄い地金で出来ていたり固定された箇所が偏っていたりしますので、さらに変形させる必要がありました。
サイズ棒が真円にできていますので、指輪も丸くないとだめ、と思い込んでいる場合が多いですが、指のほうが指輪の形に合わせてくれますし、人の指の断面は円よりもむしろ正方形に近いですので、現実的にはこの様なまったく丸くない形でもなんの問題もありません。
見た形が丸くても楕円でも四角でも六角でも、内側周囲の長さが同じならば同じサイズですね。
必要なサイズになるように指輪下部をカットして、切り口をすり合わせてロウ付けします。
この場合は、微調整のために0.2ミリ厚の地金をはさんでロウ付けしました。
ヤスリ仕上げと磨き仕上げをしてからロジウム仕上げをして完成です。