うまく出来ました [ロウ付け]
きれいにロウも流れて、ダイヤモンドにもダメージが及ばず、無事ロウ付け出来ました。
あとはヤスリがけとキサゲとヘラとバフです。
シルバーの場合は品物全体に熱が回らなければロウが流れませんので、短時間に一部分だけに火を当ててロウ付けを完了するというテクニックは使えません。
プラチナはシルバーに比べると熱伝導率が低いので、手間取るようなミスさえなければ、高温でも宝石に影響なく火を当てることができます。
ちょっと工夫もしましたけれど。
来年は、午年だけにウマくいった…。
はい、おあとがよろしいようで。
ブルーサファイアのプラチナリングを [サイズ直し]
きれいなブルーサファイアリングの指輪サイズを大きくします。
ダイヤモンドもきれいで指輪の真横まで並んでいます。
上手にできるように頑張りますが、問題点がいくつかあります。
下部の幅が4ミリ余りで厚さが2ミリ近くあって、かなり頑丈な指輪です。
指輪の腕が太いので曲げにくいのです。
それから、ダイヤモンドが真横まで並んでいますので、縦長になります。
それらのこともあり、ロウ付けがかなり困難です。
腕が太いと地金に熱を奪われますので、ロウを溶かすために多くの熱量が必要になります。
そのためには、炎を当てる時間を長くするか、大きな炎を当てるか、高温の炎を当てるか、などの選択をする必要が出てきます。
ダイヤモンドは最下部から14ミリの位置にありますので、ロウ付け時間が長いと熱がすぐに回り石が焼けます。ダイヤモンドの横1センチ程のところは1000度位に真っ赤になります。
低温ロウを選択することもできますが、ロウ目が目立ちます。
結局、どうするかといいますと、高温の太い炎を短時間当てて融点の高いしっかりしたロウを溶かし、ロウをきれいに全体に流してロウ付けします。
昇温に5秒、長くても6秒でロウを流し、一瞬間を置いて、遅くても8秒目には指輪下部を水に浸け、ダイヤモンドが熱くなる前にプラチナ地金を急冷します。
その段取りで一回勝負をします。
失敗は許されません。
楽しみです。