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Ptネックレスお直し [拡大]

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プラチナのベネチアンネックレスが切れてしまったのでロウ付け修理のご依頼です。

チェーンの幅は0.65ミリで、切れたコマの片側が90度ねじれていますので、これを慎重に元に戻してからコマを組み立て、その後ロウ付けします。



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ホワイトゴールドリングが [拡大]

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預かり品のホワイトゴールドの指輪をルーペで拡大して見ると、表面に干上がった沼のようなヒビがたくさんあることがわかります。
キャスト時にこうなった地金はサイズ直し中にリングのどこかが折れる可能性が高いです。

とりあえず様子伺いの予備段階として一部分にトーチの炎を当てます。
ロジウムメッキが覆っているホワイトゴールド地金が真っ黒に変色しました。

ルーペで見るとはっきりと分かるのですが、写真では何回撮り直しても細かいヒビが分かるようには写りません。

では、紹介することは諦めてリング加工作業に戻ります。
どうぞ折れませんようにと祈りつつ。



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ルチルクオーツ穴あけ [拡大]

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穴を開け始めて少ししてから写真を撮っていないことに気がつきました。
膨らんだ形の表と平らな裏との両方から穴を掘り進めています。
一番厚いところは4ミリですが、穴の位置では3ミリです。

ルチルクオーツは硬度7の水晶にチタンの針が入っています。
あとから、二酸化チタンの針を水晶の中にいれてと頼まれても入らないのですが、天然の鉱物には素晴らしくきれいなものがありますね。

水晶は硬いので、ヤスリも金属用ドリルも刃が立ちません。
でも硬度8以上のものならばそれ以上に硬いので、水晶を削ることができます。
ダイヤモンドはモース硬度10で一番硬いですから、それでガリガリします。

ダイヤモンドドリルにもいろいろありまして、高品質のものから数秒の使用でダメになるものまで。
金属の軸に別の金属の接着剤でダイヤモンド粒をくっつけてありますが、たいていは使い始めてしばらくするとポロポロ取れてしまいます。
その時は、基本的には新しいものに交換して作業を進めます。

ルチルクオーツの表と裏にマジックで印をつけて、少しずつ穴を深くしていきます。
側面から写真を撮ってみると、表側がカーブしていますので穴がずれているように写ります。
ほんとに少しずれているのかもしれませけど…。
最終的にはぴったりに貫通させますので大丈夫です。

掘り進んでほぼ穴が開くところまできて、やっと小さな穴が開いて反対側が見えてきます。
割れないで無事貫通です。

完全に穴を広げると、次は削るのではなく磨きます。ダイヤモンドペーストで、角が丸くなって内側のザラザラした白さがなくなるまで。

きれいに光ると、あとは前もって用意していた金具を取り付けて、完成です。




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ダイヤモンドの外し方 [拡大]

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ジュエリーから宝石を外す方法は何種類もありまして、大きい石、小さい石、硬い石、柔らかい石、線爪、彫り留め、伏せ込み、レール爪、プラチナ、ゴールド、チタニウムなどいろいろなケースがありますので、その時その時にそのジュエリーに最適な方法を選んで使います。

とりあえず、今回はプラチナ立爪ダイヤモンドリングからダイヤモンドを外します。

基本的には地金を起こすとか曲げるとかのことをして、ダイヤモンドに密着している金属を緩めますが、いくら世界最高の硬さを誇るダイヤモンドでも、硬いものでこじったり瞬間的にショックを与えたりすると割れることがあります。

ですから、ダイヤモンドには工具を当てずに、爪の上部のプラチナ地金に金属を差し込み、注意深く力を加えて爪を広げます。
微妙な力加減と角度が大切です。
慣れていないと、宝石を傷つけてしまったりして大変なことになります。

プラチナ爪の上面には深いキズが入りますのでこのリング枠はつかえなくなりますが、爪を4本広げればダイヤモンドは外れます。

落とさないように注意しながら、丁寧にダイヤモンドを脇へ置いて完了です。





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丸カンのロウ付け [拡大]

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プラチナチェーンが切れたのでロウ付け修理のご依頼です。
拝見しますと一番端の丸カンとのロウ付け部分が切れていました。

極小丸カンを外して、いい位置に置いて、フラックスを付け極小ロウを置いて、溶けたロウが丸カンの穴に流れ込んでしまわないように注意深くロウ付けします。
炎の位置や大きさを間違うと、ロウが予定外の方向に流れてチェーンが固着されてしまったり丸カンの穴が埋まってしまったりします。

きれいにロウ付け出来ますと、あとは磨き仕上げと洗浄と乾燥をして完成です。





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盛り上がったロウ [拡大]

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指輪のサイズを大きくする時に追加して挟んだゴールドをロウ付け。

ここで使うロウは、植物からとるロウソクのロウではなく、蜜蝋のように生き物からとるロウでもなく、石油から作るワックスでもなく、金属です。

何種類かの金属の混ぜる種類や量を変化させて、融点を調節したり、流れよくしたり、丈夫さを重視したり、色を変えたりして、用途に合わせて選んで使用します。

ロウが少なすぎると作業上も出来上がり具合も良くないので、少し盛り上がったこのくらいが一番いい感じです。

あとは、ヤスリで形を整えて、磨いて仕上げていきます。




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ルビーの石留できました [拡大]

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ほぼ垂直に3ミリあまりの高さのうち、1.5ミリくらいを石座の中に落とし込むことができました。
グラグラしないで、そのままでもしっかりと収まっています。

4本の爪を慎重に倒して、上からの押さえも万全にできました。

爪の頭の形を整えて、磨いて仕上げて完成です。



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サイズ直し手順 [拡大]

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プラチナリングのサイズを数ゲージ大きくするご依頼です。

確認してみると、すでにロウ付け跡が2本ありますので、どちらか一箇所をカットしてそこでサイズを大きくしても、ロウ付け箇所が3つになってしまいます。

こんな時は、まず2箇所のロウ目の上にノコ刃を入れて、以前のサイズ直し地金を取り去ってしまいます。

必要な大きさにリングを広げた後、新しく用意したプラチナ地金を挟みます。
予定外の2倍以上の長さのサイズ直しになりますが、いつもサービス。この方がロウ目の数が少なくて丈夫できれいです。

しっかりとロウ付け出来たら、内側と側面の余分地金をヤスって、表面にヤスリをかけて、自然な流れに形を整えます。腕が細くならないように注意深くヤスリ作業をします。

そのあとは、キサゲでヤスリ目を削り落として、ヘラでしっかりとこすってキサゲ目をつぶして、地金を硬く締めて照りを出します。

それから、ロウ目が分からないように注意しながら、いつものようにバフ磨き工程に入ります。



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動くようにロウ付け [拡大]

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WGのカットボールネックレスが切れたのでと、お直しのご依頼です。

0.8ミリ幅位のチェーンで、コマの一つの口が開いて中の軸が抜けた状態です。
ちょうどアサリやハマグリなどの二枚貝の口が開いたのと同じですので、閉じて固定すれば元のようにスムーズに動くように直すことができます。

これが、もし軸が引っ張り抜けたようになっている場合は、穴が大きくなっていますのでボールと軸をロウ付けします。ひとコマ動かなくなります。

軸を穴の位置にはめ込んで、口を閉じて、さらにしっかりと閉じて、0.2ミリ位の極小ロウを置いて、ロウ付け。

横のコマには熱が回らないように微調整した炎で作業します。

溶けたロウはボールの上だけに乗っているように温度調節しましたので、軸は自由に動くように出来ています。

あとは、磨いて、ロジウムメッキをして、完成です。



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今回のサイズ直しは [拡大]

K18リングをサイズ直しのためにお預かり。
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例によって、まず10倍に拡大してルーペで指輪全体を観察します。

ロウ目がよくわからないほどきれいに仕上げてあります。
ただ、側面に一か所肉眼では気づかないほどの大きさの極小の点が黒く見えます。

ロウ目があるかどうかを確認するために、いつものようにトーチの炎を当てて、銅成分を酸化させます。

リングが黒く変化するとロウ目が見えてきました。
極小点を含む部分がロウ目でした。
ここでカットして、必要地金を挟んでロウ付け。

サイズがぴったりに出来ていることを確認出来たら、ヤスリを当てて形を整えます。

指輪本体にこすり傷が付いていますが、なだらかに形を整える時にこすれているだけで、ヤスリで削ってしまっているわけではありません。
その辺りは日々の繰り返し修練で上手に余分地金を削らないできれいに出来るようになっています。

昔、指輪が細く変わってしまって損だからサイズ直しには絶対出さない、と仰る方に出会ったことがありましたが、どんな腕の悪い職人に当たられたのかとびっくりしてお気の毒に思ったことがありました。見習い職人が作業したのでしょうか。とてもつらい経験をされた方もおありなんですね。
そのようなことが増えないように、作業する人は地金幅などが変わらないように十分に気をつけているはずです。

このあとは、いつものようにキサゲ仕上げと磨き仕上げをして完成させていきます。


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いつの間にかダイヤ外れ [拡大]

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サイズ直しに指輪を預かって、順調にサイズを直して磨き仕上げをする前の確認してみると、ダイヤモンドが1個ありません。

探してみると、手元の加工プラチナの粉に混じってキラッと輝いて見つかりました。

リングを縮める時に地金が動いて隙間が出来て外れたんですね。
ルーペで確認してみると、使用中にすり減ったのかダイヤモンドを押さえる爪がありませんでした。

預かり品を超音波洗浄していると、勝手に振動で外れてしまって洗浄槽の底に沈んでいるケースが時々あります。
作業が簡単な場合は無料サービスで勝手にきれいに石留めしていますが、特別な技術が要る場合や時間がかかるものの時は、写真を撮って状態をクライアント様に先にお知らせしています。

店頭でジュエリー超音波洗浄サービスをする時は、メレダイヤが外れると困りますね。
5分程度のクイックサービスのはずなのに、30分も1時間もかかってしまったり、費用が必要になったり、数日のお預かりになったり…。

でも、外出先で知らないうちにダイヤモンドが外れて完全に紛失してしまうより、石留めの緩みが発見出来たり、しっかり留め直したりできるから、メリット大かな?!

ダイヤモンドを嵌め込んで爪を作って石留め終了。

あとは研磨仕上げなどに進みます。


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ピンクゴールドリングのヒビ割れ [拡大]

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ピンクゴールド指輪のサイズ縮めのご依頼です。

サイズを少し小さくしてから切断箇所を普通にロウ付けしました。

すると、ロウ付け箇所から8ミリほど離れたオレンジ色の位置にヒビ割れが発生しました。

これは割れの入る種類のピンク地金であったか、と思い、その箇所を出来るだけ低温で素早くロウ付けし直しました。

しかしそれでもさらに横にヒビ割れが発生しました。
青色の箇所です。

そのため、さらに地金にダメージを与えないように、外部からの曲げなどの力を加えず、高温に晒されないように出来るだけ低温で、しかも出来るだけ短時間で再度ロウ付けしました。

きれいにヒビを埋めて、きれいに仕上げて納品可能になりましたが、このピンクゴールドリングはこのまま使うことは出来ても、曲げや昇温には耐えられませんので、次回のサイズお直しは受けることは出来ません。

フルオーダーで私が受注するマリッジリングなどはサイズ直しも可能な地金を選んで使用していますが、今回のお預かり品は、そのようなケースでした。




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切断面の空洞 [拡大]

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プラチナのパーツを鋳造しました。
3.5×1.8ミリ位の角棒のような形です。

ノコギリでカットすると、中心に小さな空洞がありました。
針で突ついたような大きさで、たぶん奥に1ミリぐらい続いています。

このあと、ここを他のパーツとロウ付けしますので、空洞は埋まって製品の強度や品質には影響しません。

誰も知らない加工する人しか見ることの出来ない部分をご紹介。

鍛造品ではこのような空洞はありません。




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ロウ目を出しました [拡大]

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プラチナリングのサイズ直しのご依頼です。

きれいに輝く腕でしたが、以前に一度サイズ直しをされているかどうかを確認するために、一部分を1000度位に昇温しました。

初めはサイズ直し跡が分かりませんでしたが、ロウが溶けてサイズ直しの箇所が分かるようになりました。

ここをカットしてプラチナを足して指輪サイズを大きくします。




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ジュエリーメンテナンス [拡大]

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よく使い込まれたプラチナのリング。
新品磨きのご依頼で、お預かりしました。

作業の前に超音波洗浄をしました。
砂埃などがついていては研磨しても輝きません。

洗浄液から出して見ると、ダイヤモンドがありません。
超音波振動でダイヤモンドが外れています。
粘った汚れでわずかに引っかかっていたのでしょうか。

数ある中には、初めの水洗いだけでダイヤモンドが外れている状況に出会うことはよくあります。

石留めしてから手作業のヘラ磨きで光沢を出して、布で磨いて最終仕上げをします。

宝石を留める爪が曲がっていたり、起きていたり、すり減っていたり。
使われているあいだにいろんなことになっているジュエリーは多いですね。

腕のいい人にメンテナンスしてもらえば安心できます。
車や家の修理と同じですね。


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1.0ミリ角線を1.0ミリ丸線に [拡大]

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1
プラチナの塊を金鎚で叩いて角棒にして、それをローラーで徐々に細くして、一辺が1.0ミリの正方形の棒を作ります。
ローラーで伸ばしているので、拡大すると縦に平行なスジが通っています。

2
金床の上に角線を置いて、尖った角を金鎚で叩いて出来るだけ丸くすると、直径が1.1ミリ位のほぼ丸い
線が出来上がります。
直径が大きくなるところが面白いですね。
拡大すると金鎚痕が少し凸凹しています。

3
線引き板の丸い1.05ミリの穴にプラチナ線を通すと、丸くなった部分とまだ凹んだ部分とがあります。

4
なましてから線引き板の1.0ミリの穴を通すと、直径1.0の針金が出来ました。
線引き板の穴を引っ張り抜いたので、縦に平行なスジが通っているのが見えます。
これにヘラを当てて硬くして光らせます。


こうして作ったプラチナ丸線を使ってジュエリーを創作していきます。

お楽しみに。


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曲がったことをしたくない?… [拡大]

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K18WGのリングですが…、折れました。

預かり品ですので、初めに、すでにサイズ直しをしてあるリングかどうかを確認します。
ルーペでロウ目を探したり、炎で炙って酸化させて地金の色を変えてからロウ目を探したり。

サイズ直し跡が無かったので、腕の最下部にノコ刃を入れてカットして、必要なサイズになるようにリングを広げます。

普通はK18ホワイトゴールド地金は伸び縮みしてくれるのですが、これはとても硬い地金で、ぎゅーっと広げ始めると、真横位置でボキッと折れました。
完全に折れた訳ではありませんが、こんなに延展性が無い地金ではサイズ直しが出来ません。

オレは丸い性格だけどこれ以上は曲がったことをしたくねえんだ、という風に自己主張しているみたいなリングです。
ジワっと形を丸く曲げ戻して、幸いなことにロウ付けは出来ました。

地金を挟まず、リングの内側を削ってサイズを大きくするしか方法がありませんでした。




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サイズ直しに預かって… [拡大]

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デザインリングのサイズをワンゲージ縮めるご依頼です。

新品ですので、表面にこすり傷が付かないように、より注意深く扱おうとします。

初めに全体を眺めて、状態を確認します。

腕の下部が極端に薄いことが気になりました。
何か原因があります。

ホワイトゴールドなのでロジウム仕上げがしてあります。
トーチの炎を軽く当ててみると、酸化で色が変わりました。
おまけにヒビが入りました。

キャスト時の湯道がここに付いていたと想像できます。
肌荒れを処理し過ぎて薄くなったのかな…?

ちょうどヒビ割れ部分をカットして、たっぷりとロウを流して、しっかりとロウ付けしました。

最終的にロジウムメッキを施して、きれいに完成させました。







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手彫りの鶴と亀 [拡大]

出来上がりました。
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幅が4ミリ弱の図案をチタンの表面に手彫りして磨きあげています。

挙式一週間前の完成です。


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ボールチェーンの中は握りこぶし [拡大]

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ボールチェーンが切れたので、お直しのご依頼です。

ボールが一個取れて無くなっています。

中の鉄アレイ形の軸棒が左右とも見えて、ホワイトゴールドの地の色が少し黄色いことが分かります。

このような場合は、片側の棒を1本抜き去り、もう片方をはめ込んでからロウ付けします。

ロウ付けしないでカシメ込むことも出来ますが、また抜けたと再修理になることもごく稀にありますので、たいていの場合はロウ付けとロジウムメッキをします。

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ピンクゴールドのネックレス修理 [拡大]

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K18ピンクゴールドのベネチアンネックレスが切れているので修理のご依頼です。

一か所のロウ付け部分がはずれて口を開いてしまっています。

ネックレスの幅は0.55ミリです。
一辺が0.55ミリの大きさのサイコロが連なったかたちのゴールドチェーンです。

地金の厚さがだいたい0.09ミリ位でしょうか…。
90マイクロメーターとか90ミクロンとかとも言いますね。
ナノまでは行きませんがかなり微小です。

ピンセットに少しでも力を入れるとクシャっとつぶれますので、そーっとコマを組み合わせます。

うまく組み立てることができれば、低温でそーっとロウ付けします。
紙のように薄いので、少しでも温度が高いとチェーン本体が溶けて団子状になってしまいます。

下がロウ付け直後の画像です。
うまくいきました。
よかった。





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K18パイプのロウ付け画像 [拡大]

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一番上は、ロウ付け直後の写真です。

温度を上げ過ぎないようにしましたので、パイプのこちら側まではロウが回ってきていません。
見えていない側はちゃんとロウが流れています。
このあと、こちら側ももう一度ロウ付けしました。

真ん中は、細かい目のヤスリでロウを削ってから、最後に使い古して目のほとんど無くなったヤスリで仕上げ削りした写真です。

下は、磨き仕上げをした時の写真です。

地金が薄くクニャクニャですので作業に神経を使います。
きれいに出来て一安心です。


タグ:パイプ
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指輪のヒビ割れ [拡大]

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指輪のサイズ直し中に地金にヒビが入ることがあります。
大きくする場合はこのような感じに、小さくする場合は外側に。

普通は、ジュエリーに使用する地金には延展性がありますので、微妙に伸びたり縮んだりして力を分散しながら形を変えてくれます。
が、時々、伸びる気持ちのほとんど無い地金に出会うことがあります。
赤金っぽい地金やピンクゴールドの合金に多いです。

このような場合は、ヒビの部分をそっと静かにロウ付けをしてあげます。

サイズ直しが済んでしまうと、もう地金を曲げ伸ばしすることはありませんので、大丈夫、ヒビが勝手に増えることはありません。



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ダイヤモンドの爪を見てみました [拡大]

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着ている服がバリバリ引っかかるのでもう使わない、とお手持ちダイヤモンドリングを見せてくださいました。メレーダイヤがたくさん並び、なん百本かの爪があります。

拝見すると確かにあちこちで爪が起きています。起きているというより、初めからしっかり倒れていなかったようです。

大量生産品ですから、普通は出荷前のどこかの段階でそのメーカーの誰かが検品すると思うのですが、全部を確認してみると、ダイヤモンドとの間に隙間が空いている爪が数十本ありました。

なにかの理由で、よほど急いで制作して、それを急いで出荷したのかもしれませんね。




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ハーフパール [拡大]

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イギリスのアンティークジュエリーを飾っていたハーフパールです。

上側は削られたり腐食されたりしてしまって半球状ではなくなっていますが、中心の奥に丸いきれいな天然真珠が残って見えています。これは球状ですので、ハーフと言っても真半分ではなく、芯になる真珠は残して使ってあるようです。

もっとも、初めの形が真球状の真珠であったかどうかは分かりません。天然真珠ですからカットする前は楕円のような形であった可能性も大きいです。

ハーフパールの直径は1ミリ余りです。
この画像はかなり拡大しています。

それにしても100年以上も昔の人の技術は偉大ですね。
また、宝石はいつまでも美しいです。


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線径0.5ミリ 内径1.5ミリ 丸カンのロウ付けしました [拡大]

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WGの丸カンをロウ付けして開いていた口を閉じました。

プレート側の丸カンは少し黒っぽく酸化しましたが、上手くロウ付け出来て、引き輪側の丸カンもきれいにロウ付け出来ました。

トーチでロウ付けする場合に地金が黒くなることを防ぐには、まえもって酸化防止液につけて準備する方法もあります。
完璧ではありませんが、酸化することをやや軽減できます。

引き輪側は特に注意が必要で、丸カン以外に炎を当ててパーツを高温にしてしまうと、中のバネがなまって使い物にならなくなります。
そうなるとパーツを新品に交換することしか対処方法がありませんので、ロウ付けしたことが無意味になります。
引き輪の中に仕込まれているバネに熱が回らないようにするには、丸カンだけに炎を当てて、短時間で作業を済ませることが大切です。

プラチナならば安心できるのですが、素材はホワイトゴールドですので、ロウ付け時に温度が上がりすぎると丸カン本体が溶けます。
イエローゴールドやホワイトゴールドの時は、注意力と技術が要ります。

炎を細く絞って高温で短時間に作業しますが、毎回0.3秒単位で勝負をしているような感じです。
伝導してくる熱は引き輪に達する手前でピンセットに逃がします。

上手くできました。

チェーンや丸カンのロウ付け時にロウがうまく流れない場合は、ロウ付け箇所が汚れていることが多いですので、手間でも先に一度超音波洗浄をしておくと、きれいにロウ付け出来るはずです。

レーザーで丸カンを溶かしつけると、引き輪のバネへの影響の心配も要りませんが、時々あるケースでは、突起が出来ていて首にチクチクしたり、丸カンの中心部まで溶けきっていなくてまた口を開いてしまったり、ということでロウ付けに出されてくることがあります。

上の画像はロウ付けしたところで、下の画像は軽く磨いたところです。
このあと、仕上げ研磨をして、洗浄して、脱脂、ロジウムメッキをします。




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それぞれに特徴のあるリング [拡大]

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ミステリーセッティングのリングです。

よく見るとルビーがひとつ少しだけ飛び出ています。
0.2ミリほどでしょうか…?

なんとかなりますかとご質問されると、これはルビーの裏側のミゾをカットしなければなりませんので、難しいことなんです。フチの地金も薄いですし…。

かなり費用がかかるかもしれません。

これはこれ、メーカーがつくったこの指輪の個性なんだとそのまま楽しまれることをお勧めいたします。


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真珠層の厚さ [拡大]

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あこや真珠の欠けた不用品から真珠層を外しました。
この場合の真珠層の厚さは0.3ミリとか0.5ミリとかでしょうか…?

真珠の直径は3〜5ミリくらいです。
中は真珠層ではなく、別種の核です。






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パビリオンが大きいダイヤモンド [拡大]

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指輪の上半分に四角いダイヤモンドが並んだデザインのゴールドリングです。

そのうちの1個だけ、指輪の厚さよりダイヤモンドの背の高さが勝っていて、内側に飛び出ています。

サイズ直しで預かった品などで、ごくまれに見ることがあります。

丸いラウンドブリリアントカットの場合は先が尖っていますので、使用中は指に刺さって痛いと思います。
これは四角いエメラルドカットのようになっていますので、指には線で触れて、しかも角度が鈍角になっていますので、痛さの点では使用中にあまり影響はないかもしれません。

縦横の寸法がピッタリで背だけ低い宝石を探して入れ替えて欲しい、という依頼がない限り、気にはなりますがこのままサイズのみをきれいに直して、仕上げて納品させていただきます。


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時計バンド修理とりかかり始めの画像です [拡大]

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夕方の画像は、まだ特に何も修理加工はしていなくて、カシメてあった軸の片方を抜ける状態にしていざ抜いてみたら、使用時のたび重なる引っ張りの力に負けて軸が曲がって細くなっていた、ということが分かる画像と、よく見るとロウが回りきっていなくて隙間が空いてました、ということの確認の画像でした。

空間部分にはたっぷりのロウを流して、外れた部分にたっぷり付いているロウはきれいにヤスリがけします。

今回のは、新しく作った軸も写っています。

カシメ部分の外枠が切れそうだったりもします。
次回アップロードします。


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